ここで再びトロロッソ・ホンダの前に立ちはだかったのがザウバーのエリクソン。16周目にタイヤをスーパーソフトに変えたエリクソンは、26周目に同じスーパーソフトを履くガスリーより10周多く走っていたが、ガスリーはなかなか抜けない。

2018年F1第19戦メキシコGP決勝 ピエール・ガスリー
2018年F1第19戦メキシコGP決勝 ピエール・ガスリー

「ドライバーは『最終コーナーを立ち上がったときのスロットル踏める位置が全然違って、ストレートに出たら、かなり離されていて追いつけなかった』と言っていました」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)

 トロロッソ・ホンダは、ここ2戦うまくタイヤを使えなかったレースが続いていたが、この日は最後まで失速することなく、悪くないタイヤマネージメントを行っていたことは、最後尾からスタートしたガスリーが10位に入賞したことでもわかる。

 しかし、それ以上にこの日はザウバー、マクラーレン(ストフェル・バンドーン)、ルノーの上手なタイヤマネージメントが光った。7位と9位のダブル入賞を果たしたザウバーは一気に8点を加えてトロロッソ・ホンダを逆転した。しかし、田辺TDは残り2戦は再逆転するために万全を期して戦うという。

「ブラジルGPとアブダビGPは、われわれパワーユニット側でドライバーたちの足を引っ張るようなことのないような準備を行い、持てる力を最大限出せるような週末にしたい」

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