開幕戦オーストラリアGPの予選ではルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。1分23秒837というアタックラップは、昨年ハミルトン自身が記録したポールタイムより約2.5秒も速い、驚異的なものだった。

 しかし今回の予選に初めて導入された「時限ノックアウト方式」と言うべき新フォーマットによって、ハミルトンの偉業は、やや霞んでしまった。

 予選Q3で、ハミルトンは最初のアタックから首位に立ち、その後さらにタイムを更新。対抗馬となるはずのニコ・ロズベルグは1回目にミスを犯し、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンの後塵を拝してしまう。ロズベルグは、なんとか巻き返して2位に浮上したものの、ファンが期待していたポールポジションをめぐる一騎打ちが展開されることはなかった。

 新フォーマットでは、予選Q1開始7分後から、最下位のドライバーが90秒ごとに次々と脱落していく。レッドブルのダニール・クビアトはトラフィックに引っかかってタイヤを温められず、Q1を通過できなかったと語っている。

 この方式によって「波乱」が生まれることは確かで、ノックアウトされないようにセッション開始と同時に多くのドライバーがアタックに出ていくという利点はあった。また、ノックアウトゾーンにいるドライバーがタイミング良くコースに出ていくことができれば、ぎりぎりでタイムを更新して危機を脱するというドラマが見られる。しかしQ3の最後に時間が残っているにもかかわらず、ほとんどのドライバーは最後の逆転に賭けることなく、ガレージにとどまった。

 新予選フォーマットには終了直後から、ドライバーをはじめ多くの意見が噴出している。タイヤの運用とあわせて、なんらかの対策が必要だろう。

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