一方、ダニール・クビアトが担当したトロロッソは、午前中にやはり車体側のマイナートラブルで1時間以上ガレージに足止めされたが、それ以降は順調だった。周回数こそ77周ながら、総合6番手とまずまずの速さを披露した。
両マシンともに、パワーユニット側はほぼトラブルフリーだった。実はシェイクダウンの際には、2018年のスペック3投入時に悩まされたオシレーション症状も出たとのことだったが、今回のテストまでにほぼ解消できたようだ。

ということで少なくとも初日に関しては、信頼性は合格点だった。では今季のパワーユニットは、去年までのものと比べてどんな進化を果たしているのか。「基本的なコンセプトは、継続です」としか、田辺豊治テクニカルディレクターは話してくれない。
しかし両チームの首脳陣、そしてフェルスタッペンとクビアトは申し合わせたように、「ホンダはこの冬、実にいい仕事をしてくれた」と、コメントしている。外交辞令を差し引いても、パフォーマンス面で比較的大きなステップアップを果たしたと考えるのが妥当ではないだろうか。

