ハースF1チームは、今週末のF1第5戦スペインGPでアップデートを投入する。まずは金曜日のフリー走行でロマン・グロージャンのマシンにのみアップデートされたパーツを投入し、ケビン・マグヌッセンのマシンには従来のものを搭載することで、比較を行う予定だという。
今回のアップグレードは、2019年シーズン最初の4戦でパフォーマンスを発揮できない原因となっていたタイヤ温度の問題を解決するための、最新の試みとなる。
しかし金曜日のフリー走行で新パーツを試すチャンスがあるのは、グロージャンだけだ。マグヌッセンについては、エンジニアが適切な比較を行えるように、最初のうちは既存のものを継続して使用することになった。
「金曜日に我々がやるのは、1台を旧スペックで、もう1台を新スペックで走行させることだ。そうして比較を行う」とチーム代表のギュンター・シュタイナーは語った。
「新スペックのマシンに問題が起きたとしても、少なくとも比較することができる」
「2台のマシンを新スペックにしてしまうと、問題が起きた時にその問題がタイヤのせいなのか、あるいは新しいスペックのせいなのかがわからなくなってしまう」
「そういうわけで1台を旧スペックにし、もう1台を新スペックにする。そしてすべてが計画通りに運べば、金曜日の夜にもう1台のマシンに変更を施すことができる」
シュタイナーは、金曜日にマグヌッセンのマシンをアップグレードしないのは、現地で新パーツが不足しているせいではないと述べた。
「我々にはすべてのパーツがそろっている。意図的に順番に作業を行い、タイヤ問題でさらに混乱することがないようにしたいのだ」
「我々の必要としていることは分かっているが、どうやって解決したらいいかが分からない。それほどに単純なことなのだ」