FIAは、2020年F1バーレーンGPで起きたロマン・グロージャンのクラッシュなど重大な事故から学習し、安全性を高めるため、あらゆるデータを調査している。事故原因を理解し、マシンとサーキットの安全性をいかに改善するかを把握して、ドライバーの健康状態への影響を最小限にすることをFIAは目指している。

 バーレーン・インターナショナル・サーキットでの決勝序盤にハースのグロージャンがクラッシュ、マシンが激しく炎上した。この恐ろしい事故のデータの回収と分析が今も行われている。FIAは季刊誌『Auto』のなかで、2020年のF1で起きたその他4件の大事故からのデータを一部明らかにした。イギリスGPでのダニール・クビアトのクラッシュ、モンツァでのシャルル・ルクレールの事故、ムジェロでのトスカーナGPでのスタート時の多重クラッシュ、そしてそのレース後半で起きたランス・ストロールの事故だ。

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