ハンガリーGPの金曜日にはアルボンが最終コーナーで大きなクラッシュを喫してしまったが、その影響はほとんどなかったという。
「見た目は大きなクラッシュに見えたけど、実際にはそれほどではなかったんだ。真横からだったし、マシンのダメージもほとんどなかった。最新の空力パーツも継続して使うことができたし、土曜以降も基本的にダニー(クビアト)と同じスペックだったからね」(アルボン)
そして苦境の中でも決勝で粘り強く走り、アルボンは10位入賞を果たして1ポイントを持ち帰った。これも昨年までのトロロッソにはなかったことだ。それだけチームとしての総合力が高くなってきているということに他ならない。
ホンダは2017年夏にマクラーレンと袂を分かち撤退の危機に直面していた自分たちを救ってくれたトロロッソに今でも感謝し、トロロッソの成長に貢献したいと思っている。そしてトロロッソもまた、二人三脚でチームを成長させようと努力してくれるホンダに感謝し、実際に大きな成長を見せてきた。
現在の状況をトロロッソのフランツ・トスト代表は、以下のように語っている。
「ドイツGPの表彰台はチームが大きく前進していることを証明するものだが、その中心的な役割を果たしたのはホンダパワーだ。そのパワーが我々に大きな前進をもたらしてくれたんだ。この2年間ホンダとともに進めて来たプログラムは非常に順調に進んでいる」
「フランスとオーストリアではコンペティティブではなかったけど、今のところその2戦以外は非常に良いシーズンだと言えるし、シーズン後半戦に向けてはポジティブな状況だと言える。後半戦にはホンダのアップグレードも入るし、我々自身も新しい空力パーツを投入していくしね」
「そしてふたりの素晴らしいドライバーもいる。だから後半戦に向けて期待しているんだ。昨年よりも上、チャンピオンシップで5位か6位にはなりたいと狙っている」
コンストラクターズランキング5位でシーズン折り返し地点を回ったトロロッソ・ホンダは、シーズン後半戦にはさらに“これまでのトロロッソとは違う”姿を我々に見せてくれるはずだ。