2019年F1第20戦ブラジルGPで、F1での最速ピットストップ記録を塗り替えたレッドブル・レーシングが、世界初の無重力状態でのタイヤ交換に挑戦した。

 ブラジルGP決勝で、レッドブルはマックス・フェルスタッペンのピットストップにおいて1.82秒の記録を打ち立てた。そのレッドブルが、新しいチャレンジとして、ロシアの宇宙機関ロスコスモスの協力のもと、宇宙飛行士の訓練用飛行機イリューシン76MDKにおいて、高度33,000フィートで2005年型RB1のタイヤ交換作業を行った。

レッドブル・レーシングが無重力状態でピットストップ作業
レッドブル・レーシングが無重力状態でピットストップ作業

 今回レッドブルは、急上昇、急下降を行うことによって無重力状態を作り出すパラボラテック飛行を利用。一度の上昇・下降で22秒の無重力状態が作り出され、メカニックたちはこれを繰り返し経験して徐々に感覚をつかんでいった。7回のフライトのなかで約80回のパラボラテック飛行を行ったということで、タイヤ交換はもちろんのこと、撮影にも非常に苦労したとチームは述べている。

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