ニールセンは91年にティレルへ移籍してアシスタントチームマネージャーに昇進した後、ベネトン、ホンダ(HRD)、アロウズ、ベネトン、ルノー、ロータス、ケータハム、トロロッソと渡り歩き、今年でF1生活21年目の大ベテランとなった。

 そんな2人がサーキット・オブ・ジ・アメリカで出会うと、必ず話題に上がるのが、87年にロータスからF1デビューした中嶋悟のことである。ニールセンにとって、初めてのF1チームでの仕事をしたときのドライバーのひとりであり、シュマンスキーにとってはタイヤマンとして初めての日本人ドライバーだった。

「数年前にモテギにインディカーで行ったときにサトルと再会した」と言うシュマンスキー。そのとき、中嶋悟がシュマンスキーに語った最初の言葉がこうだった。

「ケニー、僕のタイヤはどこ?」
 その話を聞いて、爆笑するニールセン。コース上でコンマ1秒を戦いながら、F1で働く者たちはコース外で永遠の友情も育んでいるのである。

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