2016年のコンストラクターズ選手権でウイリアムズをおさえて4位に入ったことでチームは財政的にも潤うことになる。5位だった2015年の“コラム2”の賞金額との差は300万ドル(約3億4千万円)にもなるからだ。だがファーンリーは最も大事なのはチームの熱意が上がったことだと強調した。
「本当に士気が上がるんだ」とファーンリーは言った。
「過去の3~4年の間チームがやってきたことは間違っていなかったことが証明されるのだから」
「それがチームのやる気をどれだけ向上させ、次のステージに向かわせるか、正しく評価しなくてはいけない」
「資金が増えることは素晴らしいことだが、皆の熱意と2017年に向けたコミットメントを増すことが何より大切だ」
ファーンリーはさらに、チームのスタッフにも称賛している。シルバーストンに拠点を置くフォース・インディアで働くということは、そのひとりひとりに付いて回る責任の大きさを考えるとき、楽なオプションではないというのだ。
「フォース・インディアで働くということは、楽な仕事ではないし、誰にでもできることでもない」
「よく『この仕事を担当させてほしい』とスタッフ言ってくるが、その場合は我々も喜んで仕事を任せるようにしている。命令ではなく、チームとしてやるべきだと考えての提案だからだ」
「ただし、担当することは責任を負うということでもある。多くの人は責任は負いたがらない。自分が強くあらねばならないからだ」
「自分の弱さが露呈するところだ。大きな組織ではそこをかばってもらえるからね」
「このチームでは、スタッフは純粋に進化を追い求め、それに伴うリスクや責任は自分で背負う覚悟を持っている。その力が今日のフォース・インディアを作ったとも言えるんだ」