ホンダがF1の表舞台から姿を消した2022年。しかし、ホンダはE10燃料に対応したパワーユニットの開発を、ホモロゲーションが実施される3月1日まで続け、レッドブルに引き渡した。これに合わせて、イギリス・ミルトンキーンズに構えていたHRD UKを閉じ、ホンダのスタッフはレッドブル・パワートレインズへ移籍した。

 ただし、全員が移籍したわけではない。ホンダの社員の数名は帰国。そのなかに、昨年までテクニカルディレクターを務めていた田辺豊治がいる。代わって現場のまとめ役を務めることとなったのは、その田辺と第3期時代から苦楽を共にした本橋正充だ。副テクニカルディレクターとして田辺を支えてきた本橋は、引き続きアルファタウリのチーフエンジニアも兼務する。

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