さらに奇跡が起きるのを祈って最後までマノーに残っていたそれらのスタッフですら、1月31日にファクトリーに最後の出勤を行い、私物を整理して帰宅してしまっているのである。

 確かにマノーが解散する直前、ファクトリーに残っていたスタッフたちの間でも「マノーが解散した後、投資家が競売にかけられたマノーを買い戻すのではないか」という噂が上がったという。

 ただし、それは一部の情報で流されていたインドネシアの投資家ではなく、マクラーレンの元会長兼CEOを務めていたロン・デニスではないかというものだった。

 いずれにしても、いまマノーのファクトリーには2016年のマシンが3台と簡単な工作機械、そして2017年の50%スケールの風洞モデルとエンジニアたちが使用していたコンピュータしかない。2017年のマシンもなく、スタッフも、もう残っていないのである。

 すでにスタッフたちは新たなチームへの就職活動を開始している。仮にF1復帰を狙って競売でマノーのファクトリーがどこかの投資家に競り落とされても、スタッフが戻ってくる可能性は、残念ながら限りなく低い。

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