ザウバーF1の開発ドライバー、タチアナ・カルデロン
ザウバーF1の開発ドライバー、タチアナ・カルデロン
「もちろん、F1の契約にはさまざまな条件が絡み合っているので、理由は一つだけではありませんが、じつは私、学生時代にドイツ語を習っていたので、スペイン語と英語のほかにドイツ語でもコミュニケーションが取れるんです」

 スイスチームのザウバーでも、ドライバーとエンジニアとの無線は英語だが、モーターホームのケータリングスタッフやメカニック同士の会話はドイツ語で交わされることが多い。スペインチームが現在のF1ではドイツ語ができるカルデロンにとってザウバーはイギリス系のチームよりも溶け込みやすかったのかもしれない。

 カルデロンは女性ドライバーだが、2014年にF1開発ドライバーだったスージー・ヴォルフが1992年にブラバムから参戦したジョバンナ・アマティ以来のF1公式セッションに出走を果たしたように、ザウバーでも走る機会があるかもしれない。

「ザウバーの代表であるモニシャは女性。さらにこのチームのレースストラテジストのルース(・バスクーム)も女性。ドライバーだって、女性が活躍できないわけないわ」

 取材後、ホートレート写真を撮るために、ザウバーのトランスポーター脇に移動し、ザウバーの25周年を祝う「25 Years」とペイントされた文字をしばらく見ていたカルデロン。そして、こう言って笑った。

「ザウバーがF1に初めて参戦したのは、93年の3月14日。私が生まれたのはその4日前の3月10日。それって、運命じゃない?」

ザウバーF1の開発ドライバー、タチアナ・カルデロン
ザウバーF1の開発ドライバー、タチアナ・カルデロン

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