さらにマクラーレン・ホンダより厳しい結果となったのはトロロッソである。ベストタイムで2人ともマクラーレン・ホンダを下回っただけでなく、走行距離でもマクラーレン・ホンダより100km以上少ない851.87kmに終わった。それでも、スペイン紙が同じスペイン人のカルロス・サインツJr.がいるトロロッソよりもマクラーレン・ホンダに厳しい評価を与えているのは、それだけ期待が高い表れだと考えていいだろう。

 もちろん、1回目のテストの結果は、マクラーレン・ホンダにとって決してポジティブではなかった。しかし、必ずしもネガティブなものばかりでもなかった。最終日に1周しか走行できなかったトロロッソのフランツ・トスト代表でさえ、「ハースやルノーが好調のようで手強そうだが、われわれはまだプログラムを完了していない。全体的に見て、かなりポジティブだ」と語っている。

 それはホンダの長谷川祐介総責任者も同じである。
「1年前のテストと比べても、状況はそんなに変わってはいません。だから、(相対的な)パフォーマンスを判断するのは、まだ全然早い。ただ、去年と同じじゃダメだろうという思いは正直あります。まだまだこれからです」

 昨年のテストでも1回目にトラブルに見舞われ、不安なスタートを切っていたマクラーレン・ホンダは、2回目のテスト初日にアロンソがその日の3番手のタイムをマークしていた。マクラーレン・ホンダの実力を判断するのは、2回目のテスト初日まで待つことにしたい。

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