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モタスポブログ

2017.10.17

濃霧の富士で“西部警察”、“北斗の拳”の名シーン炸裂?【WEC富士現地ルポ3回目】


モタスポブログ | 濃霧の富士で“西部警察”、“北斗の拳”の名シーン炸裂?【WEC富士現地ルポ3回目】

 メカ&ハコ車&スポーツカーマニアの“ヘンタイ”カメラマン、鈴木紳平がWEC富士取材のため、ル・マン24時間から約4カ月ぶりに登場。現地ルポ3回目は雨と濃い霧に翻弄された予選と決勝の模様をお届け。本人がどう言おうと、とにかく寛大なお気持ちで、ごゆるりとご鑑賞下さい。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

 予選日です。私的に一番興奮したのはLM-GTE PRO PORSCHE GT TEAM 91号車のポールポジション獲得。我らが“マコちゃん”ことフレデリック・マコウィッキさんが今シーズン初ポール獲得です。第二の故郷であるニッポン、そして富士スピードウェイでの最速ラップ。本人も嬉しかったと思いますが、私個人的にも相当嬉しかったです。

 それと「ナオキ(山本尚貴)に子供が生まれるんだってね。おめでとう! って言っておいてね」と山本尚貴選手への伝言を頼まれました。山本尚貴選手、もしこれを読まれましたらマコウィッキ選手へご連絡をお願いします。(結婚祝いの品は届きましたか?


 こちらは我先にとコースインするLMPクラスの各車両。リヤのレインライトが赤色に点滅する様子は、さながら『西部警察』のエンディングのようです。

 こちらはLM-GTEクラスの予選の最中に各車のタイヤの選択、摩耗などをチェックする小林可夢偉さん。

 一方こちらはLMP2クラス、G-ドライブ・レーシングから飛び入り参加のジェームス・ロシターさん。もうすっかりチームに溶け込んでいる様子でした。チームメイト、エンジニア、ダンロップの方々とタイヤの使い方、富士での走らせ方を相談中です。

 予選が終わった後は“組長”こと藤原喜明さんのプロレスが行われていると聞きグランドスタンド裏へ。残念ながら試合は終わってしまっていましたがステージ上では立川談笑師匠による落語が。テンポのいい喋りにしばし聴き惚れます。でも、藤原善明さんの勇姿、見たかった。

 決勝です。序盤レースを盛り上げたのはこの方。LMP2クラス、シグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車アルピーヌA470・ギブソンをドライブしたニコラス・ラピエールさんです。コースアウトも何のその、予選4番手からクラス2位まで追い上げます。

 と言っていたら、サーキットはこんな状態に。もはや車種の判断もつきません。

 1度目の赤旗中断後のレースで地味に盛り上がっていたのがLM-GTEアマクラスのトップ争い。個人的にWEC参戦車両のなかで一番地味なカラーリングだと思うスピリット・オブ・レースの54号車フェラーリ488 GTE。予選最下位からクラス1位まで上がってきました。ピットインのタイミングなどもあったかもしれませんが澤圭太さん所属のクリアウォーター・レーシング61号車フェラーリ488 GTEとのバトル、面白かったです。

 こちらはセーフティカーラン中の2号車ポルシェ919ハイブリッド。リヤのレインライトを赤く点滅させていますが、これがまた明るい。写真に写すと画面が赤くなります。一瞬、『北斗の拳』の“あのシーン”を想起させます。

 こちらは2回目の赤旗中にピット前に乗り捨てられたように置かれている2号車ポルシェ。もう完全にレースへの意欲を感じません。帰り支度をするかのようにマシンの横を歩いているオフィシャルの後ろ姿と相まって、もの悲しげな雰囲気が漂います。

 そんな2号車ポルシェのドライバーのひとりがこちら、ブレンドン・ハートレーさん。目線がどこか遠くへ行ってしまっている感じがします。チャンピオン決定は次戦以降に持ち越しとなりましたが、とりあえずWEC代表としてF1アメリカGP、頑張ってください。

 そんなこんなでWEC富士、終わりました。とても富士らしい天候となってしまいましたが、現地で観戦された方、お疲れ様でした。風邪など引かないようどうぞご自愛ください。そして1時間30分あまりに渡る赤旗中断中も富士スピードウェイから生中継を完遂したJ SPORTSの皆様、その男気に乾杯。


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