アロンソと新CEOの微妙な距離感@F1ベルギーGP現地情報
ブログその1でお伝えした、スパらしからぬ今年の暑さ。決勝レース当日は、26℃ほどまで気温は下がりましたが、それでも十分に暑かったです。
ベルギーGPの始まる直前、イタリア中部で起きた地震では多くの人々が亡くなり、住んでいる家を失いました。
ピレリのモーターホーム入り口には、犠牲者を悼むイタリア国旗が掲げられ、
僕らがいつもお世話になってるフェラーリのケータリングスタッフも、喪章を付けておりました。意外に思われるかもしれませんが、イタリアやフランスを始めとする地中海沿岸諸国は、歴史的に何度も大きな地震に見舞われてきました。でも日本ほど頻発してないこともあって、耐震建築の意識はあまり高くない印象です。細~い柱のピロティ建築が、海岸沿いに建ってたりしますからね。
決勝日当日のスパは、こんなに渋滞したこと今まであったっけ?というほどの、たくさんのクルマが押し寄せてました。ちなみにすぐ前のマツダ車、これがオランダナンバーです。
グランドスタンド裏も、大行列です。
メディアパーキングにクルマを止めて、パドック行きのシャトルバスに乗ってからも、道を横断する観客の列が途切れずに、しばらく待たされました。
チーム関係者の多くも遅刻したみたいで、いつもならとっくにガレージでレース直前の作業に取りかかってるはずの午前10時頃に、ようやくモーターホームで朝食を摂ってました。
F1にデビューした去年はそうでもなかったんですが、やはり今年はスペインGPでの鮮烈な初優勝が効いたんでしょうね。オランダ人がスパに来ようと思ったら、場所によってはほんの1~2時間も運転すれば着いてしまいます。だったら、いっちょ観に行くかという気分になりますよね。
オールドサーキットのスパには、観客席自体それほど多くはないんですが、そのすべてがギッシリ埋まってました。
フェルスタッペンが登場すると、いうまでもなく大歓声です。
そこから最後尾の方へ向かうと、ちょうどフェルナンド・アロンソがエンジニアと最後の打ち合わせの真っ最中でした。その横、というかずいぶん離れたところで、じ~っとやり取りを見つめているのは、その1でも紹介したマクラーレン・レーシングの新CEOカピートさんです。まだ正式着任前なので、遠慮してるんでしょうか。
それでも1分後には、ぐぐぐっと距離を縮めてました。でも最後まで、アロンソに話しかけることはせず。アロンソの方も、ガン無視でした。いや~、傍で見てるこちらの方が、ドキドキしちゃいましたよ。これが着任後の次戦モンツァでは、アロンソもころっと自分から話しかけたりするんでしょうね。
一方レース後にマクラーレンのモーターホームに行くと、ロン・デニスとストフェル・バンドーンが何やらヒソヒソ話をしてるじゃないですか。
この写真だとそうでもないですが、ロンは終始上機嫌でしゃべりまくってました。一方のストフェルくんは神妙な顔で、ひたすらハイ、ハイと大きくうなづく仕草。そして最後には、がっちり握手。それもお互いの胸の前で腕を組み合うような、芝居がかったやつ!話の中身は、いったい何だったんだか、ものすごく気になる!
「まさかルノーに移籍したりはしないよな」、なんて釘を刺されてたのではなかったと思いますが・・・。