日本GPを上回る観客数で大いに盛り上がったメキシコGPの現地情報をムッシュ柴田がお届け。長いレースのスタート直前、ドライバーたちの“儀式”にも個性が現れます。
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快晴に恵まれたメキシコGP2日目。
パドックの入り口まで行くと、民族衣装の女性たちとマリアッチに迎えられました。 それからお約束の「死者の日」メイクも。
でもこの人、フランスのTVクルーなんですよ。やっぱり地元民じゃないと、メイクがいまひとつ中途半端ですね〜。
さて今年もメキシコGPのパドックでは、いろんな有名人を見かけました。まずはこの、身長2mに達しようという巨人。 バスケットの選手かと思ったら、イギリス人の元世界ヘビー級チャンピオンのレノックス・ルイスとのこと。「1990年代後半には最強のボクサーだった」という評価ですが、この隣のオジサンに訊くまで僕は知りませんでした。
続いてこの美女、 いかにもモデル風。皆が、「ペトラ〜」と気安く呼んでましたが、よく見たらバーニー・エクレストンの娘でした……。
さて去年のグリッドガールはメキシコ民族衣装風でなかなかよかったんですが、 今年は「ハイネケン」ガールでした。いや、決して悪くないんですけど、できればメキシコっぽい雰囲気がよかったかなと。
観客席は今年も、大盛り上がりでしたけどね〜。何しろ金曜初日ですでに、鈴鹿の日曜日を上回る9万人以上ですよ。そして決勝当日は13万5千人。3日間合計では、339967人でした。いや〜、羨ましい。ドライバーたちも、本当に喜んでました。
ところでスタート直前の彼ら、グリッドにマシンを止めた後は、長いレースに備えて必ずトイレに向かいます。その行き方にも、なかなか個性が出てます。たとえばロズベルグ。 必ずヘルメット被ったまま、走って行くんですよね。
出て来てからヘルメットを脱いでるということは、用を足してる最中も被ったままであると……。
相変わらず下を向いたままのハミルトン。でもさすがに、スマホは持ってませんでした(^^;
大っきなヘッドフォンでお気に入りの音楽を聴きながらトイレに向かうリカルド。出て来た直後にばったり鉢合わせしたんですが、その時は全身で踊ってました(笑)。スタート直前でも、しっかりリラックスしてる。それが最近の好調に、繋がってるんでしょうか。今回もどんでん返しの末に、3位表彰台を射止めましたしね。
そんなこんなのレース後、完走こそしたもののノーポイントに終わったマクラーレン・ホンダの二人。実は意外に上機嫌でした。 アロンソは自宅にミュージアムを作ってて、そこに歴代の有名F1ドライバーのヘルメットをコレクションしてるんですね。今回はモントーヤのヘルメットをゲット。代わりに自分のをプレゼントしたら、むしろモントーヤの方が喜んでるの図、です。
続いてバトンです。トロロッソのクビアトくんがマクラーレンのホスピタリティにいきなりやって来て、自分のヘルメットにサインし始めました。 こちらもお互いのヘルメットを交換してるのです。
そしてなぜか、ひっしと固いハグをかわす二人。
まさかこのまま、引退するつもりじゃないですよね、ジェンソン?