マッサの活躍を支えてきた夫人の内助の功@F1イタリアGP現地情報
ベルギーGPから“暑い”連戦となるイタリアGPモンツァの現地情報をムッシュ柴田がお届け。フェリペ・マッサの引退会見では、多くの記者が詰めかけていました。最前列では会見の様子を見守る家族の姿も……。
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ベルギーGPに続く2連戦。そしてヨーロッパ最終戦となる、イタリアGPです。
スパも暑かったですが、モンツァも雲ひとつない快晴。しかもベルギーにはなかった湿気が加わって、いっそう暑さがコタエます。
今年のイタリアGPは、ハイネッケンが冠スポンサー。ということで、コース脇はハイネケンだらけでした。といっても、メインストレート周辺のみ。残りはロレックスとピレリとエミレーツ航空が分け合ってました。
イタリアの週末も、初日から話題満載でした。まずはスパの決勝レースで、大事故に遭ったケビン・マグヌッセン。一時は欠場も噂されましたが、
「全然、問題ないもんね」ってな感じで、にこやかに、特に足も痛そうじゃなく、にこやかに歩いて来てました。この日が木曜日でしたから、クルマが大破した事故に遭ったのは、ほんの4日前だったんですよ。いやはや、最近のF1マシンは……。
そしてこの日、「フェリペ・マッサ緊急会見」の告知が、ウイリアムズから流れました。引退か残留か、どちらかしかないわけですが、まあ普通に考えたら前者ですよね。
午後1時半からの会見には、30分も前から報道陣が押しかけ、かなりのジャーナリストは中に入れませんでした。幸い僕は最前列の特等席脇に陣取ることができ、
先に席に着いて自撮りしてるマッサパパや、姉さん女房のラファエラ、息子のフェリピーニョを間近で観察したり、
会見を見守るボッタスやらトレーナーやら、舞台裏もバッチリ見られました。
よどみなく語り出すフェリペ。その右手に注目です。
これまで世話になったスポンサーやらチーム関係者、恩人たちの名前が、びっしり書いてありました。しかも話が進んでいくと、
奥さんが息子をあやしながら、すっと夫の方に手を伸ばして、カンペをめくってあげたのです。この女性なしに、マッサの今はなかったことを、確信しましたね。
最後は、感極まったマッサ。こんなふうに皆に送られて表舞台から去るF1ドライバーは、なかなかいるものじゃありません。
そしてその数時間後には、メインストレートがモンツァスタジアムに早変わりして、F1ドライバー連合と元一流サッカー選手とのフットサル大会が開かれました。
サッカーにはまったく疎い僕ですが、元フランス代表のトレゼゲやカランブーぐらいは知ってます。錚々たる面々といっていいでしょう。
アロンソのキーパーというのも、なかなか見られるものじゃありません。
いつものパドックやピットでは見られない、
いかにも楽しそうな笑顔で、みんな走り回ってました。