Shots!──熱田カメラマンのメルボルン日曜日。
熱田護カメラマンが、グランプリで撮影した写真とつれづれを綴る日記がリスタート。開幕戦メルボルンから、もりだくさんのドラマとベストショットの数々を、お送りします。
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開幕戦、晴れました! スタートで、フェラーリの2台が飛び出て、しばらくそのままでした。てっきり、メルセデスが行ってしまうとばかり思っていたので、ちょっとビックリ。そして、アロンソ選手のクラッシュにはビックリしましたね。僕は2周前に、あそこを通過して、ふたつ先のコーナーにいたので、まったく見てないです。無事で何よりです。レースが終わってプレスルームのモニターで見ましたけれど、ブロックラインを行くグティエレス選手に追突しちゃった感じでしょうか……?
勝ったのは、ロズベルグ選手。うれしそうでした。
何度見ても、いいもんです!
ベッテル選手の最後の追い上げが失敗しちゃったのが残念でした。明らかに、ハミルトン選手よりペースが速かったので、コースアウトしなければ面白かったかも。
でね、やっぱり今回のレースは、この人でしょ! 小松さん! もちろん僕の個人的な気持ちです。うれしそうです! それは、うれしいはずです。新チームの立ち上げから本当に苦労の連続だったらしく、そして初グランプリで、6位入賞だもの! 僕たち、外から見ているだけでは本当の苦労は小松さんがポロッと言う言葉から想像するしかないけれど、相当の苦労があるようですよ……その苦労が報われた今夜は、いいお酒が飲めるに違いない! そして、ゆっくり寝てください。
グロージャン選手は今回のレース、ほとんどミスなしにやり遂げたそうです。素晴らしいドライバーに成長しました。
レース後にチームスタッフと談笑中。いい雰囲気でした。
グロージャン選手にお願いして、一緒に撮らせてもらいました。ふたりの存在が、このチームの中心だと僕は勝手に思ってます。小松さんいわく、入賞は可能だと思っていたけれど、6位ってのは出来過ぎ! ニコニコ!!
レーシングスーツの背中が語ります。いいレースでした!
勝ったロズベルグ選手、勝てなかったハミルトン選手、2位争いで敗れたベッテル選手3人の表彰台。もちろん素晴らしいんですけれど、日本人エンジニアがワークスチームを飛び出して、ハースというチームの立ち上げに尽力する。その様子を聞いていると、やっぱり感情移入するわけです。僕は、この6位入賞は、うれしかった! 本当に! 今年はレースの楽しい見方が、ひとつ増えてよかったです!
もうひとつ日本のマクラーレン・ホンダ。う〜ん。まったく話を聞いていないので、どうしちゃったのかわかりませんが完走16台中の14位。バトン選手……。マクラーレンは立派なチームです。予算もハースの何倍もあるでしょう。働いている人も、たくさんです。なのに、成績が出ない。何か原因があるんでしょうね。でも、まだ開幕戦。次を見てみましょう!
夕方の光を求めてたくさん歩きました!
シュワちゃん! 目線をくださいってお願いしてみたら、ず〜〜〜っと目線くれてて、ちょっとビビった(笑)
グリッドガールは、ロレックス・ギャル。
スタート前、綺麗な雲が出てました。
今回はグロージャン選手の6位入賞ということで、とってもうれしいグランプリとなりました。
次回は、バーレーンですね。ナイトレースは写真撮っていて楽しいですからね。でも、いまは、早く日本に帰ってうどん食べたいっす!
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熱田護(あつた・まもる)1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦し、1991年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。2016年もF1全戦をカバーする予定。WEB:Mamoru Atsuta Photography