Shots!──熱田カメラマンのイギリス、日曜日。ずぶ濡れになったけど面白い。
レース直前、全車グリッドに着いたころ、パラパラ、ザーザー、ドシャ〜〜〜!!! って降りました。もちろん撮影に忙しいというか、一番おいしい時間、ずぶ濡れになりました。みんな、えらいこっちゃ! と大忙しのグリッド上でした。でも写真を撮る側からすると、すごい面白かった。
スタートは例によってセーフティカースタート。晴れて、路面温度も上がって、みるみる間に乾いていっちゃったけど、これも面白かった!
我らが、マクラーレン・ホンダ。地元のバトン選手が12位、アロンソ選手が13位。せっかく雨も降って、いけるんじゃないかと思ったのは素人考えだったようです。ここでは、速さが足りませんでしたね……残念でした。
まあ、いつもなんですけど、とんでもなく速い! 速いドライバーと速いマシンが勝つ。
自国のグランプリで勝つってのは、うれしいんだろうね! やっぱり。
クルマを降りて、お客さんに挨拶。表彰台を降りて、挨拶!
記者会見が終わって、挨拶!
鈴鹿で、日本人ドライバーが勝つってことですから、そりゃ、うれしいよね。いいな〜〜〜イギリスの人。盛りあがれるもんね。
こちらはイギリスのレジェンド、ジョン・サーティースさん。お元気そうで、なにより。
今年も、たくさんのお客さんがチャンピオン、ハミルトン選手の優勝を楽しみました! 素晴らしい、雰囲気のシルバーストン。天気が味方してくれると、撮影するのが単調になりがちな、このサーキットも素晴らしい舞台になります。
GP2松下選手の第2レースは、3番手グリッドからのスタート。2位にポジションアップして、トップも狙えそうで、いい感じ。でも、タイヤが終わってしまって後退して5位になってしまいました……表彰台の下で待ってたんだけどね。う〜ん。なかなか難しいレースでした。
GP3の福住選手、スリックでちょい濡れのコンディションのレース。ペースが上げられないまま終了した感じでした。シルバーストンを攻略しきれなかったかな……。上位のペナルティもあって、7位でした。ふたりとも、いまひとつの成績しか残せませんでした。ハンガリーに期待しましょ!
F1ってカッコイイ!
こんな形のクルマで、世界一のドライバーが乗って、世界一のチームが集まって、よーいドンするんだからドラマが生まれるわけだけど、今回のロズベルグ選手のギヤボックストラブル。
無線でマシンの修理の仕方を聞いて直っちゃうってのも、なんだよね。ペナルティ10秒って全然厳しくないし……。言っちゃダメだっていう規則のはずなのに、10秒だったら、言っちゃって直したほうが、お得ですよね。おかしいと思いますけど……?
マシンの完走率が上がっているのも意外性が損なわれている一因だとすれば、無線で教えるのは厳しく、なしとしてほしいなあ〜。ミナルディが表彰台か? とか、ドキドキしたもんね。いまで言うと、マノーが2位とかいうレースも見たいし、壊れない、リタイアしないということは、いつも変わらないメンバーが上位でフィニッシュするということ。
いろいろ改善すべきところはあるとは思うけれど、レースをよくご存知の方々がレギュレーションを決めているんだから、もっと良くなると思うんだけどなあ……。
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熱田護(あつた・まもる)1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦し、1991年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。2016年もF1全戦をカバーする予定。WEB:Mamoru Atsuta Photography