「シェーンがロードコースイベントで信じられないほど競争力があることはわかっているが、我々は彼にNASCAR特有のオーバルで、できるだけ多くの経験を積んでもらいたかった。だからまずNASCARカップとエクスフィニティの両方を見据えつつ、後者のフル参戦を軸とした。彼の2024年スケジュールに本当に興奮しているよ」と語ったのは、このサクセスストーリーの“仕掛け人”でもあるトラックハウス・レーシング代表のジャスティン・マークス。
「カウリグ・レーシングにはエクスフィニティ・シリーズで勝利を重ねてきた歴史があり、同じシボレーのチームとして、マット・カウリグとクリス・ライスがシェーンの可能性を見い出してくれたことにとても感謝している。来季への期待は明らかだよ」
そのカウリグ・レーシングは2023年のエクスフィニティで4勝を挙げており、不動のエースであるA.J.アルメンディンガーとジョシュ・ウィリアムズがSVGの僚友を務める。また、両シリーズにまたがって97号車のメインスポンサーには“WeatherTech(ウェザーテック)”が就任することも明らかにされた。

「我々はかなり前に、パートタイムの数レースでエクスフィニティのマシンにSVGを乗せる可能性についてトラックハウスと話し合いを始めた。そこから話し合いはフルシーズンを走るのに『どれくらいの費用が掛かるのか』に発展したんだ」とカウリグ・レーシング代表のクリス・ライス。
「来季2024年のシートに空きがあることがわかってから、彼をクルマに乗せるのは完璧なシナリオとなった。我々もトラックハウスのピットクルー部門と提携しており、シボレーからの主要なサポートにより、チームを組むことは簡単な決断だったよ」
そのほかでも2024年のエクスフィニティ・シリーズではいくつかの動きがあり、カップシリーズで6年間在籍したスチュワート・ハース・レーシング(SHR)離脱を表明したアリック・アルミローラは、新たにトヨタ陣営のジョー・ギブス・レーシングに“復帰”加入してジョン・ハンター・ネメチェクと20号車GRスープラをシェアすることに。
その空いた席を埋めるかたちで、2023年シーズン中盤にはSNS上での不謹慎な言動によりレガシー・モータークラブから出場停止処分も課されたノア・グラグソンが、新たにSHRとの複数年契約を締結。カップシリーズで10号車フォード・マスタングのステアリングを握ることが決まっている。
