一方、引き続き4台体制を維持するリンク&コー・シアン・レーシングは、WTCR連覇のヤン・エルラシェールに、WTCC世界ツーリングカー選手権最後の王者であるテッド・ビョーク、サンティアゴ・ウルティアと馬清華(マ・キンファ)のラインアップ継続を表明した。
「今季のFIA TCRワールドツアーでもリンク&コー・シアン・レーシングを代表し続けることを誇りに思う」と、自身3度目の戴冠を狙う“ツーリングカー・チャンピオン・ファミリー”出身のエルラシェール。
「2019年にチームに加わった最初のシーズンと同じように、2024年に向け意欲的に取り組んでいる。僕らはリンク&コー03 TCRの強力なパッケージを持っているし、挑戦に対する準備ができていると信じている」
そのほかFIA TCRワールドツアー登録組では、スペイン発のチームとして世界戦への挑戦を決めたぺぺ・オリオラ率いる新興ゴート・レーシングチームが、アルゼンチン出身のエステバン・グエリエリとイタリア出身のティーンエイジャー、マルコ・ブティとともにFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRでのエントリーを決めている。
また、エントリーリストには同じくスペインのボルケーノ・モータースポーツの名も記され、ジョン・フィリッピとサミ・タウフィクがアウディRS3 LMS2での参戦を果たす。
ただし開幕戦バレルンガでは同時開催のTCRヨーロッパ・シリーズの面々とは混走せず。代わりにイタリアの地元シリーズであるコパ・イタリア・ツーリスモに出走する9台がグリッドに並び、総勢20台での争いが見込まれている。