事故の当事者となったニッサン・モータースポーツのジェネラル・マネージャー、スコット・シンクレアは、「我々がここで見たなかで、もっとも激しいクラッシュになってしまった。今回のケースは、間違った場所で、間違ったタイミングに起こってしまった。こういう光景を目の当たりにするのは、誰に取ってもうれしいことじゃない」と、沈痛な面持ちで語った。

 これにより、このラウンド3の勝者は事故時点で首位を走っていた王者シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)となり、2位のジェイミー・ウィンカップ、3位のクレイグ・ラウンズと続いたが、規定周回数を満たしていないため“ノーポイントレース”となり、リザルトは認定されるも、チャンピオンシップポイントは与えられないこととなった。

続く日曜に開催されたラウンド4は修復不可能なマシンを除く22台がグリッドに
続く日曜に開催されたラウンド4は修復不可能なマシンを除く22台がグリッドに

 ルーカス・ダンブレル・モータースポーツのタズ・ダグラスと、ウォーキンショー・レーシングのジェームス・コートニーのマシンが、ボディシェルに及ぶダメージの影響で修復が叶わず、22台のグリッドで争われた翌日のラウンド4は、DJRチーム・ペンスキーのファビアン・クルサードと、チームメイトのスコット・マクローリンがメルボルンに続くワン・ツーを達成。

好調フォード・ファルコンのスコット・マクローリンは「(エンジニアの)ルード・ラクロワの存在が大きい」と分析
好調フォード・ファルコンのスコット・マクローリンは「(エンジニアの)ルード・ラクロワの存在が大きい」と分析

 ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシング・オーストラリアのジェイミー・ウィンカップは、サテライトチームのクレイグ・ラウンズと並ぶ3位、4位に終わった。

激しいバトルを見せたニッサンのマイケル・カルーソは16位。アルティマ最上位はシモーナ・デ・シルベストロの15位となった
激しいバトルを見せたニッサンのマイケル・カルーソは16位。アルティマ最上位はシモーナ・デ・シルベストロの15位となった

 また、選手権リーダーの王者SVGも、レース中にニッサン・アルティマのトッド・ケリーへの接触で15秒のピットストップ・ペナルティを消化し9位。ポイントスタンディングでもDJRペンスキーの2台に猛追を許す形となった。

F1併催のアルバートパークに続くワン・ツーを決めたDJRチーム・ペンスキー
F1併催のアルバートパークに続くワン・ツーを決めたDJRチーム・ペンスキー

 次戦ラウンド5&6の第3戦は、4月22~23日のフィリップ・アイランドで開催される。

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