一方、自身もフロントグリルやフェンダー、ヘッドライトに損傷を負ったエバースレーも、なんとか粘りの走りを披露し12番手を走行していたが、レース中盤にはまた新たなアクシデントが発生する。

 日曜は午前中から快晴に見舞われ、雨が降らなかったにもかかわらず、コースの一部が水浸しになる奇妙な現象が発生。その後も水量が増え続け、コースには川ができるのほどの状況に。

赤旗中断を挟み、右フロントに傷を負ったままのエバースレー43号車は11位フィニッシュ
赤旗中断を挟み、右フロントに傷を負ったままのエバースレー43号車は11位フィニッシュ

「すぐにチームに無線で状況を知らせたよ。何か問題が発生している、とね。本当に一瞬で川みたいになってコースを横切る状態になったんだ」とエバースレー。

 これでレースは赤旗中断。原因は道路工事の現場で消火栓が壊れ漏水したもので、コースマーシャルの懸命な復旧作業で25分後には再開となった。

 リスタートで4台の集団を率いたエバースレーは、ヘアピンで1台をパスし、11番手を確保。そのままチェッカーまでポジションを守った。

ライアン・エバースレーも「お互いにバンプアウトする結果は残念」とコメント
ライアン・エバースレーも「お互いにバンプアウトする結果は残念」とコメント

 レース後、エバースレーは「1台をパスした後、ギャップを築けたのは良かった。でもレース序盤のアクシデントは僕が引き金になって、お互いのポジションを落としてしまった。本当に残念なことだったよ」とコメントした。

 また、コックスもクーパーのキャデラックを再度オーバーテイクしたのち、さらに前方を走るジョニー・オコネルのATS-V.Rもクラッシュで戦列を去ったため13位にポジションアップを果たし、そのままフィニッシュを迎えた。

 NSX GT3プロジェクトを統括する北米ホンダのリー・ニフェネガーは「レースの早い段階で順位を下げる事態となったことはとても残念だった」と振り返った。

「このコースはオーバーテイクが難しく、そのことが挽回を困難なものにした」

「しかしNSXは力強いレースラップを見せてくれたし、今週のテストでさらにマシンを速くしていくつもりだ」

優勝はマクラーレン650Sのアルバロ・パレンテ。選手権リーダーのパトリック・ロングが2位に入った
優勝はマクラーレン650Sのアルバロ・パレンテ。選手権リーダーのパトリック・ロングが2位に入った

 RTRはこの東海岸遠征を利用して、ラグナセカ・レースウェイでのテストを敢行。その後、4月28~30日に開催される第3戦バージニア・インターナショナル・レースウェイでのロードコース・イベントに臨む予定となっている。

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