「いいレースだった。大きなポイントを獲得する必要があり、チャンピオンシップをリードしている選手たちは補償重量の搭載kg数が多いので、これがチャンスだとわかっていた」と勝因を語ったグエリエリ。

「スタートが良かったのが鍵だった。その後、最初の数周はサンティ(ウルティアの愛称)を抑え込むことができ、その後はタイヤを管理するだけだった。小さなチームだが情熱と献身的な姿勢を持っているし、そんなチームに大いに感謝したい」

 一方、ファイナルラップでは初参戦のピケJr.が、こちらもトヨタ製TCR車両の開発担当ドライバーながら、今季より本格参戦を開始したマティアス・ロッシ(トヨタ・チーム・アルゼンティーナ/トヨタ・カローラGRS TCR)に仕掛けた際、目測を誤りカローラの右後輪に接触。ロッシは姿勢を崩してバリアに激突し、このアクシデントでピケJr.には5秒加算のペナルティ裁定が降された(それでもTCRサウスアメリカのデビュー戦で2位獲得)。

 続いて現地時間14時40分に開始されたレース2は、リバースグリッドのフロントロウに並んだマ・キンファ(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)とミケリスの勝負となり、ターン1で主導権を握った初代チャンピオンがレースをコントロールしていく。

 そのオープニングラップでは、ネストール・ジロラミ(BRCヒョンデN スクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)とラファエル・レイスに挟まれたエルラシェールがダメージを負い、ともにピットで修復作業を強いられるなど、タイトル奪還を期すエルラシェールにとって大きな打撃に。

 背後ではTCRサウスアメリカ勢で激しいクラッシュも発生し、ふたたびSCが導入される場面もありつつ、テッド・ビョーク(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)とマ・キンファを従えたミケリスが18周のトップチェッカーを受けた。

「すべてはディフェンスだった。集中して正しいラインを取り、ミスをしなければ可能性はある。マ(・キンファ)は公平で、このレースを本当に楽しんだよ」と勝者ミケリス。

 そして併催の南米シリーズでは、総合で10位と8位を記録したラファエル鈴木が、両ヒートを制覇する結果となった。

「ドゥサン(・ボルコヴィッチ)やベブ(ジロラミの愛称)のようなワールドツアーの選手たちと戦っていたが、もう少し戦えればよかったね」と続けたSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”のタイトルコンテンダーでもある鈴木。

「ここインテルラゴスで優勝し、こうして『FIA TCRワールドツアー』のファクトリードライバーたちと競い合うのは特別な気分だ。いつかワールドツアーにも出場できたらいいなと思っているし、このカテゴリーの可能性を信じている。僕自身、このTCRサウスアメリカに最初に挑戦した“ストックカーマン”だし、このシリーズがどんどん成長することを願っている」

 これでアルゼンチン出身グエリエリが、首位ミケリスと15ポイント差のランキング2位に浮上した2024年の『FIA TCRワールドツアー』は、このまま南米大陸を移動してウルグアイへと向かい、8月3~4日にエル・ピナールで引き続きTCRサウスアメリカとの併催戦が争われる。

南米対決を制したホンダのグエリエリが今季初優勝。ミケリスも選手権リードを拡大/TCRワールドツアー第4戦
リバースグリッドの好機も捉えたノルベルト・ミケリス(BRCヒョンデN スクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)がレース2を支配する
南米対決を制したホンダのグエリエリが今季初優勝。ミケリスも選手権リードを拡大/TCRワールドツアー第4戦
「レース距離を通して、この重量を背負うのは決して簡単なことではなかった」とミケリス
南米対決を制したホンダのグエリエリが今季初優勝。ミケリスも選手権リードを拡大/TCRワールドツアー第4戦
ラファエル鈴木(PMOレーシング/プジョー308 TCR)がTCRサウスアメリカ最優秀ドライバーとなった

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