「緊張した。少し大変だったが本当に満足している」とレース2制覇の結果や、大先輩との直接対決を振り返ったクック。
「昨日は計画どおりにはいかず、予選で最前列にいられたはずのクルマだったと思う。そのぐらい、カローラは本当に本当に良かったよ。夏休み中にペースは確実に上がったが、そのペースを維持し、正しい方向に発展し続けられるかどうかを見極める必要があるね」
一方で、このレース2で辛酸を舐めたのがBMW陣営で、オープニングを制していたWSRのエースは、ディフェンディングチャンピオンのアシュリー・サットン(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)とタワー・ベンドで絡み9位に後退。さらに選手権首位で臨んだジェイク・ヒル(レーザー・ツールズ・レーシング・ウィズMBモータースポーツ/BMW 330e Mスポーツ)も、チルトンとサニーの出口で衝突しトップ10圏外に弾き出される結果となった。
そんなターキントンの受難は最終レース3でも続き、リバースポールのチルトンが首位をいくなか、3番手イングラムとのさらなるアクシデントでタイヤバリアに激突。最終的に勝者チルトン以下、2位カミッシュ、3位イングラムのポディウムを考えれば、北アイルランド出身の4冠王者は得られたはずのポイントを逃したことにフラストレーションを募らせた。
「この週末には本当にイライラしている」と明かしたターキントン。
「初戦でポールポジションを獲得し、力強い勝利を収めたにも関わらず、クロフトで得たBMWのペースを考えるともっと多くのポイントを獲得できたはずだ。ソフトタイヤでのペースは本当に強かったし、リバースグリッド上位の最終ヒートでは何ができるか試すつもりだったんだ……」
「結局、責任を感じないふたつの避けられたアクシデントで不運に見舞われ、自分だけでなくBMWも多くのポイントを失った。本当に痛いがチームは素晴らしい仕事をしてくれた。この前進は次の数ラウンドに向け良い前兆と考えよう」
これでイングラムがポイントリーダーに返り咲き、ヒルが21ポイント差で追う展開へと変わったBTCCの2024年シーズン後半戦。続く第7戦は8月9~11日の週末にノックヒルで争われる。


