4周目にトラブルでコース上にストップしたマシン回収のためセーフティカー(SC)が導入されると、その翌周には迅速なリスタートが切られ、チャプルが首位カローラに再三のチャージ。

 またその間に、王者カナピノがフォードをかわして4番手に浮上し、2~4番手が団子のバトル状態に突入。この隙にトヨタ・カローラのポンセ・デ・レオンはじりじりとギャップを広げていく。

 しかし、その直後にトップ10を走行していた22歳のイグナシオ・ジュリアンのルノー・フルーエンスが、ステアリングトラブルから激しくウォールにヒットして、マシンが大破するアクシデントが発生。ドライバーは自力でマシンから脱出したものの再度のSC導入となり、カローラのマージンが消滅する事態に。

純粋な予選で速さを見せたフォード・フォーカスⅢのダミアン・フィネンチは予選レースで3位。決勝は5位
純粋な予選で速さを見せたフォード・フォーカスⅢのダミアン・フィネンチは予選レースで3位。決勝は5位

 これでリスタートとなったチャプルにチャンス到来。ターン1に向けカローラとサイド・バイ・サイドの状態になったプジョー408だが、2台ともに縁石を大きくカットし、ペイントゾーンへと4輪を落としながらのバトルを展開。しかし、これがスチュワードからの警告を受けるプレーとなり、仕切り直しに。

トラブルやクラッシュで都合4度のセーフティカー導入。そのたびに首位のマージンが削られる展開となった
トラブルやクラッシュで都合4度のセーフティカー導入。そのたびに首位のマージンが削られる展開となった

 続く12周目、ニュータイヤで余力のあったチャプルはセクター2のコーナーで、アウトサイドからカローラを抜き去る見事なオーバーテイクで首位浮上。その後も、トラブル車両の回収やクラッシュなどで都合4度のSCが入る荒れたレースとなったが、チャプルはリスタートを難なくこなしトップチェッカー。2位に王者の地力を見せたカナピノのシボレーが入り、3位にアルドゥソのルノー・フルーエンス、TGRAのカローラは4位に終わった。

 5位にフォードのフィネンチ、6位に開幕戦勝者のTGRAマティアス・ロッシのカローラが入り、今季からワークス参戦を開始したシトロエン・トタル・レーシングのC4ラウンジ3台は、開幕勝者のホセ・マヌエル・ウルセラが12位、WTCCドライバーのエステバン・グエルエリが13位に沈んでいる。

昨年王者のシボレーYPFクルーズ、アグスティン・カナピノは今季初表彰台の2位を獲得
昨年王者のシボレーYPFクルーズ、アグスティン・カナピノは今季初表彰台の2位を獲得

 次戦第3戦はメンドーサにあるホルヘ・アンゲル-ペーナのサーキットで開催され、このレースには“ジョーカー・ラップ”制度が導入される予定となっている。

チーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナのファクンド・チャプルが勝利。首位に8ポイント差のランク6位に浮上した
チーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナのファクンド・チャプルが勝利。首位に8ポイント差のランク6位に浮上した

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