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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.05.12 15:24
更新日: 2017.05.12 15:47

PWC第3戦:シリーズ初採用の“スプリントX”形式でNSX GT3にまさかのアクシデント

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海外レース他 | PWC第3戦:シリーズ初採用の“スプリントX”形式でNSX GT3にまさかのアクシデント

「コーナーごとに前を抜くのが戦略だったからね」と、27番グリッドからのストラテジーを冗談交じりに語ったダイアー。

「とにかく少しのミスも犯さずに、各コーナー、1周、ひとつのオーバーテイクに集中したよ。今日の目標はフィニッシュまでたどり着くことで、マシン開発に必要なデータを収集することだった。それは達成できたと思うし、チームのみんなも喜んでくれていると思うよ」

ドライバー交代の"罠"にはまった93号車はベルトのトラブルでトップ10入りを逃す
ドライバー交代の”罠”にはまった93号車はベルトのトラブルでトップ10入りを逃す

 一方、43号車と同様にマシン自体の速さは証明しながらも、まさかのアクシデントに見舞われたのが93号車だった。

 スタートドライバーのウィルキンスがトップ10をうかがう走りを見せ、コックスへと交代するべくピットへ。ウィルキンスがコクピットから脱出しようとしたそのとき、事件は起こった。

「左側の肩ベルトが僕のハンス・デバイスに引っかかってしまったんだ。それでうまく身動きが取れない状態になってしまった」とウィルキンス。

「なんとか外へ出てピーター(・コックス)がマシンの中へ入ったんだけど、今度は右の肩ベルトがねじれていて……。NSXのショルダーベルトは今日の僕らにはなんの恩恵ももたらしてくれなかったみたいだ」

「入賞できる速さはあっただけに、余計に悔しい」とピーター・コックス
「入賞できる速さはあっただけに、余計に悔しい」とピーター・コックス

 これで大幅にポジションを失う事態となった93号車は、14位までの挽回に留まりレースを終えることとなった。

「誰よりも10倍以上ドライバー交代の練習をしたと思うが、ご覧の通りまだ何かが間違っているのかもしれない」と肩を落としたコックス。

「今回はNSX GT3にとって初のパーマネント・サーキットでの1戦となったが、まだまだマシン自体にも改善する余地が残されている。シーズンは長いし、引き続き開発作業を進めていく必要があるね」

日曜メインレースは、CRPレーシングのメルセデスAMG GT3が制した
日曜メインレースは、CRPレーシングのメルセデスAMG GT3が制した

 今回RTRは初のスプリントXフォーマットに翻弄される週末となったが、次戦第4戦は5月20~21日のカナダ・オンタリオ戦となり、ボウマンビルにあるカナディアン・モータースポーツ・パークでも引き続きスプリントX形式が採用される。


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