レース残り周回20周で、チームメイトのアロンソが無念のリタイアを喫する。そして、その後184周目には5台の多重クラッシュがあり、残り188周でレースが再開となった。

 前を行くのは、マックス・チルトン(チップ・ガナッシ)。これを執拗に追うが、後続のカストロネベスにかわされて3番手に落ちる。ジリジリとした攻防戦になった。194周目にはスリーワイドからカストロネベスまでかわしてトップに立った。

 残りは5周。

「エリオが来てるぞ、来てるぞ!ってスポッターから言われて、来るのはわかっていました。ターン1でのイメージはできていましたし、きっちり走ることができました」

 残りをトップを維持したまま逃げ切った琢磨。

■歴史的快挙に満面の笑み

 右拳を高々と上げながら、チェッカーを受ける。コクピットの中から喜びを表現しながら、ビクトリーレーンに戻ってきた。ブリックヤードまで来るとイエローシャツの係員にマシンを押されながら、栄光の場所にマシンを止める。

 コクピットを出ると体いっぱいに喜びを表現した。満面の弾けるような笑顔だった。そして恒例のミルクをゴクゴクと飲み干し始め、最後には頭からそれを被った。

インディ500勝利を喜ぶ佐藤琢磨とアンドレッティ・オートスポートのクルーたち
インディ500勝利を喜ぶ佐藤琢磨とアンドレッティ・オートスポートのクルーたち

 日本人ドライバーがインディ500で初めて勝った証である。

「本当にファンの皆さんに感謝してもしきれないですね。僕がレースを始めたときからずっと応援していただいて。ファンだけでなく、スポンサーもそうですし、ホンダのスカラシップのプログラムを取ってここまで来ましたらから。長い道のりでしたけど、本当に、こういう形でインディ500を勝ったことはうれしかったです」

 国際レースの大舞台で、次々と日本人ドライバーの記録を更新して来た琢磨。彼にまた「日本人初インディ500ウイナー」という称号が授けられた。

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