レースが折り返したステージ3ではトヨタ勢が更に躍進。ピットスピードペナルティで一時は周回遅れ目前になりながらも順位を取り戻したハムリンがステージ3を制覇。
カイル・ブッシュ、ケンゼス、トゥルーエクス・Jr.、エリック・ジョーンズと続いて“トヨタ・カムリ”がトップ5独占。スアレツも8位に入った。
ステージ4もトヨタ勢が上位を争った。カイル・ブッシュが序盤首位をキープ。328周目にイエローコーションが出され、各車ピットへ向かったが、残りは70周あまりと、無給油で走り切るのは難しい周回数。
上位を争っていたトヨタ勢は、367周目あたりからグリーンフラッグ下で最後の給油、タイヤ交換のためにピットへ。ここで、8台ほどの車両がピットへ入らず最後まで燃費を伸ばして走り切る作戦に出た。
グリーンフラッグ下でのピットにより、未ピット組首位との差はほぼ1周、約30秒。しかし、燃費セーブのためにペースの落ちた未ピット組をトゥルーエクス・Jrとカイル・ブッシュがハイペースで追い上げ、388周目には残り2台、その差は約8秒に。
残り2周となった398周目、首位を走行していたジミー・ジョンソン(シボレー)がガス欠。これで2位、3位となったカイル・ブッシュとトゥルーエクス・Jr.は首位の車両を追い詰めたが、惜しくも0.8秒及ばず。
カイル・ブッシュが2位、トゥルーエクス・Jr.が3位、ケンゼスが4位、ハムリンが5位と、“トヨタ・カムリ”は勝利こそ叶わなかったものの2-3-4-5フィニッシュと速さを見せた。
ルーキーのエリック・ジョーンズが7位で、デビューイヤーながら2度目のトップ10フィニッシュ。スアレツも11位でチェッカーを受けた。
今大会最多の233周で首位を走行したトゥルーエクス・Jr.は、3年連続でシャーロットの600マイルレースでの最多リードラップ獲得。
赤旗中断の影響もあり、レースが終了したのは午前0時20分過ぎ。日をまたいでの長いレースとなったが、終盤首位を追い詰めたカイル・ブッシュはあと数周あれば勝てたと残念がった。
次戦第13戦は6月4日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ
「今夜の我々の“トヨタ・カムリ”は最高だった。本当に速かった。レースを通して、我々と78号車(マーティン・トゥルーエクス・Jr.は最速の車両だった。彼は本当に今夜速かったが、終盤、彼に追いつき、パスすることが出来た」
「2位という結果は本意では無いが、我々は自分たちの出来るレースを戦った。あと数周足りなかった。“トヨタ・カムリ”が2位、3位、4位、5位、7位、11位でフィニッシュ出来たというのは良い兆候だ」