インディ500では決勝でスピードを見せられなかったガナッシ勢だったが、テキサスではレースでも速さを保っていた。しかし、彼ら以上にレースでのスピードを持っていたのがシボレーのエース、チーム・ペンスキーだった。決勝レースではイニシアチブを握り、ウィル・パワーが優勝。シモン・パジェノーが3位でゴールした。

 ペンスキー勢の優位は空力セッティングの良さにあった。ジョセフ・ニューガーデンが予選を犠牲にしてまで決勝セッティングの向上に努め、その効果が発揮されたのだ。バンクの傾斜が小さくなったターン1~2がシングル・レーンになるから、レースはつまらなくなる。そんな予想がスタート前にはなされていたが、それは完全に裏切られた。

レースをリードするウィル・パワー
レースをリードするウィル・パワー

 シボレー勢トップの予選7位だったパワーは、1回目のピットストップを迎える前に3番手まで浮上。ロッシのクラッシュで出されたイエローを利用したピットストップでニューガーデンの後ろの2番手に浮上し、リスタートの後にトップに躍り出た。

 その先はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が背後を固め、パワーが延々とレースをリード。しかし、レースの緊張感はずっと高いままだった。2番手を走るパジェノーには次々とアタックが仕掛けられ、その後方でも激しいポジション争いが続いていたからだ。

 パワーとパジェノーのタッグがレースをリードし、その牙城を崩そうとディクソンがアタックを続ける。そうした展開が続いたが、152周目にターン3で多重アクシデントが起きる。

ヒンチクリフがバランスを崩し8台を巻き込む多重クラッシュに
ヒンチクリフがバランスを崩し8台を巻き込む多重クラッシュに

 カナーンとヒンチクリフが接触。ヒンチクリフは彼の更に外側にいたチームメイトのアレシンとも接触し、ともにスピン。後続が次々巻き込まれた。8台がダメージを受ける凄まじい事故となった。幸いけが人も出なかったが、今年もテキサスはスリルに満ちたレースとなった。

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