明けた日曜午前の予選ではキスが今季初ポールを獲得し、レース3がスタート。わずかにダンプコンディションとなった路面で、ライバル勢がラッコの躍進を止められるかが焦点となったが、4番手スタートのラッコはキス、アルバセテ、ハーンをかわそうかという勢いで1コーナーへ飛び込む好スタート。
さらに、レースが進むにつれ前を行くマシンたちに次々とアクシデントやミスが重なり、アルバセテはターン3でサッシャ・レンツ(MAN)と絡みコースオフ。その段階でコーバーをかわして3番手に浮上していたラッコは、先頭を行くキスに背後からプレッシャーをかけると、キスはデビッド・ヴルシェツキー(フレートライナー)とともに最終コーナーでワイドとなりポジションを失った。
これで首位に立ったラッコが、最終的に12秒のマージンを築いて3連勝。これで今季6勝目となり、選手権リードを46ポイントへと拡大し、自身初のタイトルに向け大きな前進を果たした。
「4番手スタートだったけど、土曜みたいにオープニングラップが面白かった。先頭に立っても路面はオイルやディーゼルが雨と混じって、マシンコントロールが簡単じゃなかった。でもミサノから6連勝になったし、チームとともにこの好調をキープしていきたい」とラッコ。
本来開催予定だった日曜午後のレース4は、サポートレースのアクシデントでライン上にオイルリークがあり、懸命の回復作業にもかかわらずキャンセルの宣言。ETRC次戦第4戦は、7月15~16日にスロバキアリンクで開催される。


