一方、ジェフとともに深刻な怪我の状況が伝えられたダベンポートは、右足の裂傷から、腕の骨折、骨盤と肺などの損傷により医療的判断による昏睡状態に置かれていたが、先週末に覚醒措置が行われ、現在は理学療法士とともにリカバリーに向けた回復プログラムを受けている。

「体に取り付けられていたチューブ類はすべて外れて、今は食事を取ることもできるようになった。通常の身体機能の回復に向けてまっすぐに物事が進んでいるという事実が、僕の精神面を本当に勇気付けてくれている」と、24歳のダベンポート。
「仲間であるドライバーや、多くのファンからのサポートには信じられないほど力をもらった。ツーリングカーでこのような重大な事故が起きたことを考えれば、僕ら3人のような重篤な怪我を負ったドライバーさえ救うことができたBTCCのサポートと、現場のクルーたちに心からの敬意を捧げたい」

MGワークスドライバーのアーロン-テイラー・スミスも、「現時点では退屈だし、何もしないで座っているのはちょっと寂しい」と語りつつ、ダベンポートと同様にサポートへの感謝を述べた。
「現時点ではまるでバンビみたいな動きしかできないが、松葉杖なしで歩くこともできるようになったので、OKだ」

「僕には土曜の記憶がほとんどなく、ノックアウトされたときにどんなシチュエーションだったのかわからないんだ。一体何が起こったのか、どういう風に現場に遭遇して、どこにクラッシュしたのかね」
「でも、大事なことは、僕より大きな怪我を負ったジェフとルークのふたりが、今は回復に向かっているってことだ。僕自身のこともそうだし、サポートしてくれたみんなに感謝してもしきれないくらいだよ」