今回レースの総走行距離が100キロを初めて超えて、ソフト、マネジメントが進化したり、エネルギマネジメントだけでなく温度管理だとかチームが新たなチャレンジを要求されている。これはずっと続けてもいいのではないかというルールではありますね(笑)。
 
 ローゼンクビストが大量得点で総合ランキング3位に上がりました。そして次の第9戦、10戦にブエミがいません。実際にブエミとの差は71ポイントありますけど、この勢いで次の2連戦で50ポイントとかポールポジションとか大量点を取っていけば、最終の2連戦でチャンピオンシップを取れる大きな可能性が出てきますから、ブエミがいないのは大きなチャンス。

第9戦、第10戦の見どころを語る片山右京
第9戦、第10戦の見どころを語る片山右京

 
 ローゼンクビスト、マヒンドラレーシングの勢い、最後尾からスタートしたチームメイトのハイドフェルドも10位でフィニッシュしてポイントを獲得するようなスピードがマシンにありますから、この流れでブエミがいない間にポイントを稼ぐ可能性は高いです。
 
 ディ・グラッシが2位と3位続けているけど、32ポイントの差をディ・グラッシがどうブエミに詰め寄っていくか、フォーミュラE得意の最終戦でチャンピオンが決まるという、最終問題で原平さんに1000点のところが1万点になっちゃうみたいな(笑)、最終戦だけやればいいだろみたいな(笑)。本当に速くてミスをせず予選で上位にいることが大切になってきます。
 
 レース自体もエネルギーの管理からクーリングなどを含めて総合力でチャンピオンシップを決める3rdシーズンになっています。チーム力のレベルがあがってきましたよね。ブエミが2戦出られないってのは神様のいたずらなんでしょうか、盛り上げてくれてますよね。

 このブルックリンサーキット、ポイントは、ホームストレートの先にあるターン1ですかね。

 単純なヘアピンじゃなくてここも回り込んだような複合のロングコーナーになっていて、ストレートエンドが抜くチャンスという定石でいえばオーバーテイクポイントはターン1の入り口になってくると思います。

初開催となるニューヨークePrixのコース図
初開催となるニューヨークePrixのコース図

 
 そのためにターン10を全開で来れないとホームストレートでスピード差がつかないから、その高速コーナーでのセットアップが要になります。
 
 でもタイトなコーナーがあるので、リアヘビーのFEではブレーキングでオーバーステアが出やすいし、高速コーナーで弱アンダーに仕上げていきたいけど、タイトなところでも曲がれないと最悪クラッシュする可能性もある。そのあたりのセッティングをどう仕上げるかですね。
 
 それと、市街地サーキットだけど港の近くということは、路面がアスファルトと違ってセメントっぽい荒れた路面の可能性もある。
 
 それを含めて初めての大会でデータもないし、未知のセッティングでレースをするので、だからこそ1レース目、修正して翌日の2レース目とパッケージで考えて『2レースで何ポイント取れるか』っていうチームの向き合い方が大事じゃないでしょうか。
 
 今回ブエミがいないので追う立場のABTシェフラーアウディスポーツとマヒンドラレーシングにとってはその辺りのプレッシャーも大きいでしょうね。鬼の居ぬ間にゆっくり洗濯もしていられない感じで(笑)

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