更新日: 2016.05.16 19:25
インディカー第5戦:ペジナウの勢い止まらず。破竹の3連勝でランキング独走
インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されているインディカー・シリーズ第5戦インディGP。14日に行われた決勝レースは、サイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)がポール・トゥ・ウインで3連勝を飾った。佐藤琢磨(AJフォイト)は、厳しいレースを戦い18位フィニッシュとなった。
インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースを使うレース、グランプリ・オブ・インディアナポリスは今年が3回目だ。第1回のウイナーはサイモン・ペジナウ(当時はシュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)。昨年の2回目はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が勝者だった。
今年の予選では、2連勝中のポイントリーダー、ペジナウがポールポジションを獲得。予選2位にはチップ・ガナッシのチャーリー・キンボールがきた。シボレーの1-2だ。ホンダ勢は、スムーズな路面の高速ロードコースではシボレーとの差をここまでの4レース以上に縮め、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が予選3位を手に入れ、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が5位、予選6位にはジャック・ホークスワース(AJフォイト・レーシング)が食い込んだ。
しかし、レイホールは重量違反(900gほど軽かった)でグリッドを24番手に下げられた。予選5位だったシボレーのジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)も同様で、彼は最後尾の25番グリッドからのスタートとなった。
決勝日は朝から非常に気温が低くなった。レース中も摂氏10度までしか上がらなかった。風もあり、とても寒い1日だったが、レース内容は熱かった。
予選までとまったく異なるコンディションもペジナウの足枷とはならず、第3戦ロングビーチ、第4戦アラバマ以上の強さを見せて彼はシーズン3勝目を飾った。ピットタイミングの良さでコナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング)がレース中盤にトップを走ったが、彼がピット・ストップに向った後にペジナウはハードプッシュ。チーム・ペンスキーのクルーたちのピット作業のスピーディーさも手伝ってレースリーダーの座に返り咲き、その後は危なげなくゴールまで走り切った。
これでペジナウは3連勝。優勝3回、2位2回という驚異的成績をシーズン序盤の5戦で記録し、ランキング2位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)に76点もの差をつけている。