ポールスタートとなったレース2は、レース直前に雨が降りはじめ、フォーメーションラップ中にコース全体がウエットコンディションへ変わってしまう難しい状況のなかでスタートが切られた。
ドライ用のセッティングだったことで苦戦するアバーテはスタートから徐々に順位を落とし、5番手となったタイミングでチームは早めのピットインを決断。難しいコンディションを得意とする根本に交代していく。
積極的な走りで猛追する根本は、全車がピットストップを終えた時点で3番手にポジションアップ。2番手を走るマシンがペナルティを受けたことで2番手に浮上すると、トップのマシンに迫っていく。しかし、最後までオーバーテイクすることは叶わず、1.1秒差の2位でレースを終えた。
「週末を通して優勝するのには充分な速さを持っていただけに、非常に悔しい結果となりました」とレースウイークを振り返った根本。
「しかし、目まぐるしく変わっていくコンディションのなかでのレースということもあり新たな発見や、得るものも多いラウンドとなりました。特にレース1でのSC後のオーバーテイク、ミスなくタイヤを労わりながらトップを追うドライビングは、今シーズンの開幕時にはできなかったと思います」

「そういった成長を見せられた一方で、レース2ではペースの立ち上げにまだ時間がかかってしまったこと、トラフィックの処理に手間取ったことが課題として残りました」
「次の最終戦は昨年イタリアGTで連勝経験もあるイモラ。チームのホームコースともいえる場所で表彰台の頂点に乗る姿をお見せできるよう、事前準備をしっかりと進め、シーズンを良い形で締めくくりたいと思います」
ブランパン・ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパの次戦は2カ月後の11月16~17日、イタリア・イモラサーキットでシリーズ最終戦が開催される。