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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.12.03 19:19
更新日: 2017.12.03 21:28

フォーミュラE香港決勝2:勝利目前のモルタラがまさかのスピン。追撃続けたアプトが初優勝

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海外レース他 | フォーミュラE香港決勝2:勝利目前のモルタラがまさかのスピン。追撃続けたアプトが初優勝

 トップ3は翌周に同時ピットインを敢行するが、順位は変わらず。また、1周長くコースに留まりオーバーカットを狙ったダ・コスタとリンも表彰台圏内でコースに戻ることは叶わなかった。
 
 一方、このタイミングで大きく順位を上げてきたのが、スタート直後のスピンで10番手以下まで順位を落としながらも、驚異的なペースで7番手まで巻き返してきたローゼンクビスト。見た目上の6番手でいち早くピットインしたローゼンクビストは、全車がルーティンピットを終えた26周時点で3番手に急浮上。トップからは約12秒遅れながらも表彰台圏内に復帰してみせる。
 
 その後、レースはモルタラとアプトのトップ2台が約3秒のギャップを維持し続ける膠着状態が続くが、チェッカーまで残り10周を切った37周目、アプトがペースを上げモルタラとのギャップを3秒から2.1秒に。40周目には1.6秒に縮めていく。
 
 これに対してモルタラも41周目に自己ベストタイムで応戦、ギャップを2.5秒に広げた。しかし、デビュー2戦目での優勝まで残り2周となった43周目、追撃の手を緩めないアプトがファンブーストを使って追い上げに出た直後の2コーナーで、モルタラがまさかの単独スピン。
 
 これで労せずトップに立ったアプトが残り2周を危なげなく走りきってトップチェッカー。12月3日、自身25回目の誕生日をフォーミュラE初優勝という最高の結果で祝福した。2位にはレース後半も好ペースを披露したローゼンクビストが入り、1周目から快走を続けていたモルタラが悔しい3位フィニッシュとなっている。

※レース後、トップでゴールしたアプトの車両に規定違反が発覚し、失格処分が下された。レース後の車検で、 インバーターとモータージェネレーターユニット(MGU)のセキュリティステッカーに付いているバーコードが、登録済みのそれと異なっていることが確認されたため。しかしチームは規則上認められている異議申し立てをしたため、最終決定は持ち越されることになった。

 

バースデーで初優勝を飾ったアプト

 開幕戦に続き今戦でも全体の20パーセントを占める得票率でファンブーストを獲得した可夢偉は、36周目にブーストを使って自己ベストタイムをマークするも、ピットでの作業でトラブルがあって大きくタイムロスしたこともあり、リザルトは1周遅れの18位完走。
 
 可夢偉のひとつ後ろ、17番手グリッドからスタートしたロッテラーはレース序盤に可夢偉をオーバーテイクし、12番手まで順位をあげたもののファイナルラップの最終コーナーでクラッシュするなど、不本意な形で最終的に13位でチェッカーを受けた。
 
 週末の2レースそれぞれがドラマチックな結末を迎えた2017/18年のフォーミュラE。次戦は2018年1月13日(土)、モロッコ・マラケシュで第3戦が行われる。
ポールからスタート直後の1コーナーで単独スピンして順位を下げたが、相変わらずのレース巧者ぶりで2位フィニッシュしたローゼンクビスト(左マシン)


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