「ネルソン(ピケJr.)は僕らがほぼ同時にフィニッシュラインを越えたときに不運にもバッテリーを使い果たしてしまったのだと思う」とロッテラーはアクシデントを振り返った。
「彼のマシンは突然、僕の目の前でストップしたんだ。僕はネルソンを避けるためにレースラインから出なければならなかったのだけど、汚い路面ではマシンの姿勢を制御することは不可能で、まっすぐ壁に向かって行ってしまった」
「僕自身は大丈夫だけどクルマはかなり壊れてしまっていて、このクラッシュがどれくらいマシンにダメージを与えたかをチームが調べている最中だ」
終始苦しい展開となったデビューラウンドの香港戦については「なんて厳しい洗礼なんだろうね。新しいシリーズに挑戦することはいつも簡単ではないけれど、フォーミュラEほどのものは経験したことがないよ」とコメント。
「前のマシンを追い越そうとすると、その隙を狙って後ろのドライバーがすぐに仕掛けてくるんだ。しかし、僕もこの週末に非常にたくさんのこと学ぶことができたし、ウイークエンドを通じてコクピットのなかでフルレースを戦えたことで、とても良いフィーリングを得られた」
開発の面では「まだまだ見つけるべきことがたくさんあるよ」とロッテラー。
「結果を出すためには良い予選順位も必要だね。昨日の開幕戦では12番手とまあまあ良いスタート位置だったけど、今日はセクター3でタイムを伸ばせなかった。それでも、僕は週末を通して良好なペースを保てたと思うし、エネルギー使用値のターゲットもクリアできたから、その点に関してはポジティブに捉えているよ」
2019/20年に予定されているポルシェのワークス参戦に先行するカタチでWECの僚友、ニール・ジャニ(ドラゴン・レーシング)とともに今季からフォーミュラEにフル参戦しているロッテラー。日本のモータースポーツファンも活躍を期待しているスーパGT、スーパーフォーミュラ、WEC“チャンプ”の次なる戦いの舞台は2018年1月13日(土)に開催される第3戦マラケシュePrix(モロッコ)だ。
