予選はQ1で脱落。13番グリッドからスタートしたセバスチャン・ブルデー(KVSHレーシング)が70周のバトルの末にトップでチェッカーを受けた。戦略で上位フィニッシュできることはあるが、“勝利”まで手繰り寄せるにはマシンをキッチリ仕上げ、スピードを備えていなければならない。今日のブルデーとKVSHレーシングは、まさにそれを実現していた。レース中に少し雨がパラついたが、ウェットタイヤが必要になることはなかった。

 ブルデーの最初のピットストップは4周目と早かった。レッドタイヤでの走行は最小限に留める作戦だが、このタイミングだと3ストップで走り切れない可能性があった。それを知りつつ、この作戦に踏み切ったことが勝利に繋がった。2位でゴールしたデイル・コイン・レーシングのコナー・デイリーは、最初のピットを6周目にしていた。彼らはブルデーほど大胆にはなれなかったが、「イエローが出たりすれば、何とか3ストップで走りきれそう」というタイミングまでピットを待った。その差が1位と2位になった、と言えなくもない。

 1回目のピットストップの後、ブルデーとコナーは基本的に同じ作戦で走り続け、ゴールを前に燃料を少し補給するピットストップを行い、チェッカーまで走り切った。
 ブルデーはデトロイトでの2年連続優勝(去年はレース2で勝利)=キャリア35勝目(チャンプカーでのもの含む)。デイリーは15番手スタートからキャリア初表彰台となる2位フィニッシュを達成した。

セバスチャン・ブルデー(KVSHレーシング)
セバスチャン・ブルデー(KVSHレーシング)

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