「ここで得られた情報の中にはショートオーバルだけでなく、他のタイプのコースに対しても有効なものがあります。テストは開幕前にあと2回。バーミンガムの常設ロードコースと、ストリート用にセブリングで走ります」と話す佐藤の顔には充足感が浮かんでいた。一発の速さもあったが、連続周回でも安定したラップタイムを刻み続けるマシンとすることができていたからだ。

 2日間の総合で2番手につけたのは2014年のチャンピオン、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だ。ベストは最終セッションに記録した19秒3878。「ユニバーサルキット装着のマシンは走らせていてとても楽しい。素晴らしいマシンだ。私たちのチームのマシンはこの2日間のテストを通じてとても速かった」とこちらも満足顔だった。

安定した速さをみせるチーム・ペンスキーのウィル・パワー

 3番手はトニー・カナーン(AJ・フォイト・レーシング)。チップ・ガナッシ・レーシングからの移籍はこれまでのところ大成功と映っている。伝説のドライバー、フォイトのチームでベテランは一花咲かせることができるかもしれない。

AJフォイトに移籍したトニー・カナーン

 チームメイトのブラジル出身ルーキー、19歳のマテウス・レイストも13番手につけた。もちろんルーキー最速だ。彼はスピン1回、ウォールへの軽いヒットが2回あったが、デビューシーズンからかなりのパフォーマンスを発揮するものとの期待が持てる2日間の合同テストとできていた。

 2日間の総合4番手は昨年度チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。ベストは最終セッションでの19秒4257。5番手はレイホールで、6番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ブライアン・ハータ・オートスポート)、7番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)だった。

今年はブライアン・ハータが共同オーナーを務める98号車からエントリーのマルコ・アンドレッティ

 四度のタイトル獲得経験を誇るスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、最終的に8番手。彼のベストは19秒5152で、そのタイムを出した最終セッションに彼はこのテストで唯一となるアクシデントを走行終了およそ30分前に起こした。ただし、アクシデントと言っても、壁にタッチしてサスペンションアームを曲げた程度だった。

 開幕まで残すは1カ月。ストリートでの開幕戦に向け、出場チームはさらにテストを重ねる。

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