続くレース2は、13番グリッドからスタートしたポイントリーダーのトム・イングラム(トヨタ・アヴェンシス)が大躍進。レース1は多くの上位ドライバーがソフトタイヤを履く中、ハードをチョイスして13番手に終わっていたイングラムだが、温存しておいたソフトをこのレース2に投入すると、序盤からオーバーテイクに次ぐオーバーテイクショーを披露。

 3周目が終わる頃にはトップ6入りを果たすと、ハードを履くクックやカミッシュを次々と攻略。さらに同じ戦略を採用して、レース1ではトップスポットから脱落していたスマイリーのFK2シビックと好バトルを展開すると、ファイナルラップを前にした最終コーナーでこのホンダのマシンをオーバーテイク。

 見事にコンマ8秒のマージンをキープして、2018年最初の複数勝利ドライバーとなった。2位のスマイリーに続き、3位には開幕勝者のジャック・ゴフ(ホンダ・シビック・タイプR)と2台のFK2シビックが入り、トヨタ、ホンダと日本のマニュファクチャラーが表彰台を独占する形となった。

 そして夕刻開催となった最終のレース3は、リバースグリッドの5番手からスタートし、オープニングラップに発生したクラッシュの混乱に乗じて首位浮上を果たしたアダム・モーガン(メルセデス・ベンツAクラス)が、2016年以来となる優勝をマーク。2位にレース1勝者のクック、3位に同じくメルセデス・ユーザーのモファットが続いた。

 この週末のリザルトにより、トヨタ・アヴェンシスのイングラムは選手権リーダーの座をキープ。2位にモーガン、3位にクックという、フレッシュな顔ぶれが上位進出を果たしている。

 続くBTCCの第3戦は、5月18〜20日に先日合同テストの舞台にもなったシリーズ随一の高速トラック、スラクストンで開催される。

レース2を制したトム・イングラム。「サクセスバラストがないマシンは最高だね」と、さすがのドライビングを披露した
昨季までユーロテックが使用したFK2を走らせるBTCノーリンは、クリス・スマイリーが快走
王者アシュリー・サットンのスバル・レヴォーグGTはR2で8位、R3で6位と、なんとかトップ10を確保した
「レース1を23位で終えた身としては、最高のカムバック」とR3勝者アダム・モーガン

本日のレースクイーン

原あゆみはらあゆみ
2025年 / スーパーGT
2025リアライズガールズ
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円