更新日: 2019.05.13 12:21
フォーミュラE:アウディ 2017/18第8戦パリE-Prix レースレポート
フォーミュラE第8戦で、ルーカス・ディ・グラッシが3戦連続で2位
◆ルーカス ディ・グラッシが3戦連続で2位表彰台を獲得
◆ダニエル アプトは、予選14番手から7位フィニッシュ
◆Team Audi Sport ABT Schaefflerは、チームランキングを3位に上げる
2018年4月28日 パリ:電気自動車のレースシリーズ、フォーミュラE選手権の第8戦がフランスの首都パリで開催されました。アウディスポーツ・アプト・シェフラー(Audi Sport ABT Schaeffler)のルーカス・ディ・グラッシとダニエル・アプトは、素晴らしい追い上げを見せて大観衆を沸かせました。
予選では苦戦したアウディの両ドライバーですが、決勝レースではあわせて11もポジションを上げてチェッカーを受けました。ディ・グラッシは3戦連続で2位、アプトは予選14番手から7位まで順位を上げました。
午前中に行われた練習走行では、エッフェル塔の近くに設営された市街地サーキットで、昨年のチャンピオン、ディ・グラッシがコースレコードを叩き出しました。チームメイトのアプトも、その記録に近いタイムで周回していました。
しかし、予選では両ドライバーともに、低い路面温度に苦しめられ、タイヤを効果的に使うことができず、ディ・グラッシはわずか0.005秒及ばずに、トップ5で争われる最終予選の“スーパーポール”への進出を逃します。
アプトもわずか0.3秒の遅れをとっただけでしたが、激しい戦いが続くフォーミュラEでは、このタイム差が大きく影響し、オーバーテイクが非常に難しいこのサーキットで、予選14番グリッドからのスタートとなりました。
これまでのレースと同様に、アウディの両ドライバーは、決勝レースではAudi e-tron FE04の高いポテンシャルをフルに引き出して見せました。アプトは、レース前半に7台のマシンをオーバーテイク。レース終了間際にはファンブーストを使用して、歴代チャンピオンのセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)の攻略に成功します。しかし、最終ラップにブエミが反撃に出て、ふたたびアプトの前に出ます。
チームメイトのディ・グラッシは、スタートでポジションをひとつ上げます。レース前半にはエネルギーを温存して、マシン交換までにトップのマシンよりも2周多く走行することに成功します。チームの素早いピットストップを終えた時点で、ディ・グラッシは4番手にポジションを上げます。
その後、ファステストラップを連発してトップのマシンに迫り、前回のローマで優勝したサム・バード(DSヴァージン・レーシング)に続き、最終ラップには2番手を走行していたアンドレ・ロッテラー(テチーター)をオーバーテイクします。
3戦連続で2位に入り、フォーミュラE通算23回目の表彰台を獲得したディ・グラッシは、次のようにコメントしています。「信じられないようなレースで厳しい戦いでした。レース前半はエネルギーを温存することに集中しました。後半は全力でアタックして2位のトロフィーを掴みとることに成功しました。これ以上ない喜びです」