そしてキスに続く3位には、メルセデス・ベンツ・トラックスのミスに乗じて2番手を狙う勢いを見せたチーム・シュワーベントラックス、シリーズ紅一点のシュティフィ・ハルム(IVECO)が入り、終盤のバトルでタイヤにダメージを負ったラッコは9位に終わっている。

 しかし、このトラブルがリバースポールのレース2に向け優位に働いたラッコは、フロントロウからのスタートを確保。しかし楽なレース展開とはいかず、終盤にステアリング系統にトラブルを抱えたフレートライナーは、2番手に迫るラインアート・レーシング代表、2年ぶりのシリーズ復帰となったレネ・ラインアート(MAN)に猛烈なアタックを受け、からくも防戦。

 最終的には王者の意地を見せたラッコが、0.3秒差でしのぎ切り待望の今季初勝利をマーク。2位には復帰後初表彰台のラインアートが入り、3位表彰台には8台の“トレーラー・トレイン”のバトルを制したハルムが浮上し、昨季まで所属した古巣のチーム代表と並んでの表彰台を獲得している。

 前日をリピートするタイムスケジュールで予選スーパーポールから始まった日曜は、前日の勢いを持ち越したハーンがポールポジション獲得から悠々レース3を制覇。週末最終となるレース4は、前日2位表彰台を上回り、ラインアートが復帰後初勝利を飾っている。

 続くFIA ETRC第3戦は、例年シリーズ最大の観客動員数を誇るトラックの本場、ドイツ・ニュルブルクリンク戦となり、6月29日~7月1日の週末には欧州全域からトラッキーたちが集うこととなる。

今季初勝利となったアダム・ラッコだが、ランキングではいまだ4位に留まる

土曜は連続表彰台を確保したシュティフィ・ハルムのIVECOだが、R4ではエンジンブローに見舞われる

今季からシリーズ復帰のレネ・ラインアートが自らを祝う復帰後初勝利をマーク

ハンガリーでも多くのファンを集めたETRCは、次戦シリーズ最大の祭典であるニュル戦を迎える

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