「我々はこの数日間、すでに夜通しの作業を続けており、次のスロバキア戦には完全なセバスチャン・ローブ・レーシングの体制で参加することを目指している」

 さらにハインツは、新たなマシンを準備する作業にも増して、7月13~15日のWTCRレース・オブ・スロバキア戦に向け、レギュラードライバーのふたりが何の障害もなく参戦可能な状態であることに安心している、と続けた。

「一番重要なことに、ロブとメディの両ドライバーがまったく無傷の状態で戻ってきてくれたことは、本当に我々を安堵させた。彼らの安否が判明するのを待つ間は、本当に永遠のように長い時間に感じられたよ。私の彼らへの思いはただひとつ、メンタルも含めて早く万全の状態まで回復してくれることだ」

 チームのファクトリーではすでにフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRのニューモノコックがスタンバイしており、デリバリーされたマシンを完全にプリペアし、レースで戦える状態まで仕上げる作業が続けられている。

「同じレースでマシンが完全に破壊され、2台同時に失うケースは非常に稀(まれ)だと言える。我々としては他に選択肢がないが、この新たな2台のモノコックを通常の品質にまで仕上げ、スロバキア戦ではふたたびシリーズのトップクラスで戦えるクオリティにまで持っていかなくてはならないね」

 当初カレンダーではアルゼンチン戦の予定されていた第6戦のスロットは、同国の経済情勢不安の余波で開催地が変更となり、東欧スロバキアが舞台に。7月13~15日の週末は、同じくFIAの欧州選手権となるETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップとの併催イベントとして、開催が予定されている。

マカオなどストリート戦を得意とするロブ・ハフ。ここまで5戦で積み重ねてきた車体固有のノウハウも消失することとなった
すでにSLRのファクトリーには新モノコックがスタンバイ。フロントロウ独占のパフォーマンス再現を目指す

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