その混乱をよそに先頭を走るRBRAの2台はマッチレースの様相となるなか、7番手からスタートしていたマクローリンはじりじりとポジションを上げ、終盤には3番手まで浮上。最後のピットストップを終えると、背後からまたしてもラウンズのアタックを受ける展開となるが、なんとかこれをしのぎ切り、連続表彰台を確保してみせた。

 さらにその終盤には、ふたたびカルーソのニッサン・アルティマに災いが降りかかり、ポジションを争っていたアントン・デ・パスカーレ(エレバス・ペンライト・モータースポーツ/ホールデン・コモドアZB)とクラッシュしタイヤバリアに激突。これでSCが出動する事態となるが、このパスカーレのドライビングに対し、レースフィニッシュ後に35ポイント剥奪との判断が下されている。

 一方、セカンドスティントでは一時ウインカップにラップリーダーの座を譲っていたSVGだったが、残り27周の時点で再逆転に成功。今度はチームメイトを従えて残りのラップを走破しトップチェッカーをくぐり、RBRAが週末完全制覇の連続ワン・ツー・フィニッシュを達成。4位にはふたたびオートバーン・ラウンズ・レーシングの大ベテランが入り、トリプルエイト・レースエンジニアリングにとって完璧なレースウイークとなった。

 チャンピオンシップは、連続3位表彰台を確保したマクローリンが依然として首位をキープするも、SVGが131ポイント差に縮めて追走。一時レース1では2番手を走行し、最終的に7位、6位を記録したデビッド・レイノルズ(エレバス・ペンライト・モータースポーツ/ホールデン・コモドアZB)がランク3位で続いている。

 続くVASC第9戦は、オーストラリア東部に位置する同国第三の都市ブリスベンとゴールドコーストの中間に位置するクイーンズランド・レースウェイを舞台に、イプスウィッチ・スーパースプリント戦が7月20~22日に開催される。

R2ではセカンドスティントこそ僚友に譲ったものの、ポジションを奪還したSVGが前日と逆1-2を達成した
R1の”ダブルピット”でロスを喫したティックフォード勢は、R2でリッチー・スタナウェイのリヤタイヤを付け間違えるなど散々な週末に
ターン11でニッサンのマイケル・カルーソをヒットしたルーキーのアントン・デ・パスカーレには35ポイント剥奪のペナルティ裁定
孤軍奮闘、R2で7位に入ったニッサンのリック・ケリーは「レースペース改善が急務」とコメント

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