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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.07.31 16:02

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第4大会富士 レースレポート

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海外レース他 | ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第4大会富士 レースレポート

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ
富士スピードウェイで開催した第1レースは、クラッツィオ・レーシングが勝利

●アフィク・ヤジド/ケイ・コッツォリーノが波乱に満ちたレースを制する

●ライパートのミコ・エスケリネン/ユーソ・プハッカがPRO-AM優勝

●AM首位のボビー・ブンチャロエンも好調。852チャレンジャーズは5度目のランボルギーニ・カップ優勝

【日本・富士、2018年7月21日】
 富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズのラウンド4第1レースは、4.526kmのGTコースにウラカン・スーパートロフェオEVOが初めて登場するなか、マレーシアのアフィク・ヤジドと日本のケイ・コッツォリーノが優勝しました。
 
 FFFレーシング・チームのジェームズ・プルとジャック・バーソロミューが2位。しかし、ほとんどレースのトップを走っていたのは、同チームでPROチャンピオンシップ首位のアルトゥール・ヤノスとアンドレア・アミチでした。
 
 PRO-AM1位は、好調が続くライパート・モータースポーツのミコ・エスケリネンとユーソ・プハッカ。フィンランド出身の2人は、総合でも3位に入り、今シーズン初めて総合順位の表彰台に上りました。AMでは、タイのトゥルーヴィジョンズ・モータースポーツから単独で参加しているボビー・ブンチャロエンが力強い走りを見せ、AMのスタンディングでの首位を獲得。
 
 ランボルギーニ・カップでは、ポイント首位の香港の852チャレンジャーズ、クレメント・リーとポール・ウォンが歓喜に包まれる一方で、GDLレーシングのガブリエル・ムローニは、YHレーシング・チームの松田貴道に追突されることに。

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2018第4ラウンド レース1 スタートシーン
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2018第4ラウンド レース1 スタートシーン

 
 波乱に満ちた富士スピードウェイ開幕戦でしたが、アミチとヤノスはPROの首位を守り、チームメイトのバーソロミューとプルに8ポイント差。ライパート・モータースポーツのベン・ゲルセコウスキーとリチャード・マスカットは、第1レースをグリッド最後方からスタートしたものの、大奮闘して両者ともスタンディング3位に。PRO-AMのトップはエスケリネンとプハッカですが、第1レースPRO-AM2位のガマ・レーシングのエバン・チェンと浅井亮博との差はわずか1ポイント。
 
 ホージャスト・レーシング、松本武士/落合俊之がメカニカルトラブルで参戦を見送る一方、グリーンランプ点灯後すぐに、ヤノスが先頭に飛び出し、最初のコーナーに向けて猛進。ヤジドがその後をぴったりと追い、ヤノスのスリップストリームの中に入ります。トップ4台がわずか2秒以内の距離を走るなか、マスカットが最後方から徐々に順位を上げてきます。シリーズ初参戦のカーガイレーシング古田聡/たしろじゅんは、AMのポールポジションを獲得し、予選で総合5位に入るも、ピットに入って走行2周でリタイアという結果に。
 
 一方、ヤノスとヤジドが息をのむ戦いを繰り広げるも、ヤノスは最終コーナーでオーバーランするも持ち直して首位を譲りません。最初にピットインしたのはエスケリネンで、PRO-AM2番手でプハッカに交代。ヤジドもコッツォリーノにハンドルを渡しますが、先頭を争うヤノスはFFFレーシング・チーム・バイACMのアドバンテージを最大限に活かすために、そのままトラックに残ります。
 
 手に汗握る展開を繰り広げ始めたレース後半戦、松田とGDLのアクシデントが発生し、終了まで20分でセーフティーカーが出動しました。このとき、アミチが隊列の最後になってしまったため、他の車はセーフティーカーを抜いてそれぞれアミチの後ろに並ぶよう指示されました。その間、アミチはセーフティーカーの後ろをゆっくり走らなければならず、レース再開時には他のクルマと比べてタイヤが冷めた状態に。
 
 コッツォリーノ、バーソロミュー、浅井、ゲルセコウスキーをはじめとする全選手がアミチの後ろに並び、レース終了まで7分を残し、レースが再開。アミチはうまく飛び出したものの、グリップが少ないアミチがコーナーに深く入り込んだ瞬間に、コッツォリーノが先頭を奪ってアミチを引き離します。
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2018第4ラウンド レース1 表彰式

 
 バーソロミューも後を追うようにアミチを抜き、さらにFFFレーシング・チームはピットレーンスピード違反でドライブスルーペナルティーを課せられます。その結果、アミチは最終的に7位でフィニッシュ。アイレゾ・モータースポーツも、レーススチュワードに違反判定を受け、レース終盤でドライブスルーペナルティーを課せられました。
 
 また、FPCレーシングの浦田健/松永大祐も、ピットストップ違反で後に35秒のペナルティを受けました。コッツォリーノは、最終ひとつ手前の周でファステストラップを記録し、バーソロミューを7.5秒以上引き離して、豪快にフラッグを駆け抜けました。


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