一方、ワークスEVマシンのシートに座ったエバンスも「こんな歴史的な場所で、ジャガーのI-Type2をドライブできるなんて本当に名誉なこと」と、大役を終えて笑顔で振り返った。
「チームはここでエレクトリックマシンの新たなレコードタイムを樹立したことを誇りに思うべきだ。イギリスのフォーミュラEファンは僕たちを大歓迎してくれた。ここでデビューランしたマシンの姿を、とても喜んでくれたと思う」
同大会を主催してきたミッドランド・オートモービル・クラブの会長、アントニー・ハーパーも「シェルズリー・ウォルシュ・ヒルクライムの113年に渡る歴史において、これほど高度なエレクトリック・レースカーの参戦を実現できたことは素晴らしい成果だ」と語った。
「ジャガーI-Type2がヒルクライムコースを駆け上がり、エレクトリックマシン・レコードを更新したのは象徴的な出来事だ。このマシンのUKデビューの場となったことを誇りに思うし、GKNドライブラインとパナソニック・ジャガー・レーシングが、将来にわたってこの記録を更新し続けてくれることを願っている」
2018/19年シーズンに向けても技術パートナーを務めるGKNドライブラインとジャガーの関係は、古のSSジャガー100の時代までさかのぼり、ル・マン優勝車のC-Typeや1990年代のスーパーカー、XJ220にもGKNが駆動系のサプライヤーを務めてきた。
現代の市販ロードモデルのラインアップでも、GKNがCVジョイントやオールホイールドライブの技術を提供しており、来季の新型フォーミュラEマシンにも、そのノウハウや新技術が提供されることになる。

