なんとかコース上に留まったアルバセテも、その周の後半セクターでマシンバランスが悪化した影響かシケインで止まりきれずポジションを失うと、サスペンション破損のためピットでレースを終えることに。

 そんななか、ここでも怒涛の追い上げを見せたのは、8番グリッドからの戦いとなっていた地元のラッコ。ライバル勢の自滅にも助けられ2番手キスの背後に迫ると、最終ラップを目前にしてメルセデス・ベンツ・トラックスとサイド・バイ・サイドの状態で、首位ラインアートに挑む体制を整える。

 鈴なりの観客で沸きかえるグランドスタンド前を首位追走の状態で通過したラッコは、キスとともにそのままファイナルラップを3台パックの状態で周回すると、最終右コーナーでアウトから並びかけ、ホームストレートに”パワースライド”状態で立ち上がりラインアートの前へ。

 キャブオーバー型のトレーラーヘッドが大勢を占めるなか、ボンネットキャブ型のフレートライナーが“鼻差”でフィニッシュラインを通過し、0.168秒差で勝利をもぎ取り劇的な連勝をマーク。母国のファンからスタンディングオベーションで迎えられる、最高のレースを披露して見せた。

 明けた快晴の日曜は、レース3に向け再びラッコがポールポジションを獲得するも、王者フレートライナーの勢いはここまで。スタートで主導権を握った帝王ハーンが今季7勝目を挙げ、週末最終のレース4では、前日惜しくも勝利を逃したラインアートが雪辱の今季2勝目を飾っている。

 続くETRC第6戦は中一週間という短いスパンでの開催となり、9月15~16日の週末にベルギーの名トラック、ゾルダー・サーキットでの開催が予定されている。

手前のシケインでイン・アウトを利用しメルセデスを仕留め、最終コーナーのアウトから首位浮上という離れ業を披露したフレートライナー
「完璧な1日、完璧なホームレースになった」と、喜びを語った王者アダム・ラッコ
R3は意地を見せた帝王ヨッヘン・ハーンが勝利し、選手権争いでもリードを拡大
R4は今季から復帰参戦のレネ・ラインアートが今季2勝目を飾っている

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