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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.09.22 09:00
更新日: 2018.09.21 18:22

NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2018年第27戦ラスベガス レースレポート

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海外レース他 | NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2018年第27戦ラスベガス レースレポート

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第27戦ラスベガス

プレーオフ開幕戦は大荒れ。
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3位
カイル・ブッシュ7位

 ついにプレーオフに突入したNASCARカップ・シリーズは猛暑のラスベガスで開催。プレーオフドライバーが次々にアクシデントで脱落する大荒れのレースとなりました。そんななか、つねに上位争いを繰り広げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.が3位フィニッシュ。地元ラスベガス出身のカイル・ブッシュは接触やコースオフで周回遅れになるも終盤猛烈な追い上げを見せ7位に入りました。
 
 エクスフィニティ・シリーズはレギュラーシーズン最終戦で、ともにトップ10フィニッシュを果たしたクリストファー・ベルとブランドン・ジョーンズの若手2人がプレーオフ進出。
 
 トラック・シリーズではプレーオフを戦うブレット・モフィットが終盤までトップを快走しましたが、度重なるアクシデントによる延長で痛恨の燃料切れに見舞われ11位でレースを終えました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第27戦 SouthPoint 400
開催日:9月16日

プレーオフ開幕戦は大荒れ。
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3位
カイル・ブッシュ7位

 9月16日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第27戦『SouthPoint 400』が開催されました。

 今季のNASCARカップ・シリーズも年間36戦中終盤の10戦で選抜された上位ドライバーがタイトルを争うプレーオフに突入しました。トヨタ勢はシーズン前半に圧倒的な強さを見せたカイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.、そしてデニー・ハムリンと初進出エリック・ジョーンズの4名がこのプレーオフに進出し、タイトルを争います。

 16日(日)は気温が35度近くになる暑さとなるなか、午後12時21分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。今季初、通算2度目のポールポジションを獲得したエリック・ジョーンズを先頭にレースがスタートしましたが、10番手スタートのマーティン・トゥルーエクス・Jr.以外のトヨタドライバーは暑いコンディションでのハンドリングに苦しみ徐々に後退。ステージ1はトゥルーエクス・Jr.がトップ。カイル・ブッシュが5位、エリック・ジョーンズが8位となりました。
 
 ステージ1は一度もイエローコーションが出ないまま終わりましたが、ステージ2はスタートしてすぐにアクシデントによるコーションが発生。ステージ終盤の146周目、カイル・ブッシュ、トゥルーエクス・Jr.とともにシーズン前半戦を支配した“ビッグ3”のひとりであるケヴィン・ハーヴィック(フォード)がタイヤバーストにより壁にクラッシュ。すぐ後を走行していたエリック・ジョーンズはこれを避けきれずに突っ込み、ともにリタイア。プレーオフを戦う2人が早くも姿を消すこととなってしまいました。
 
 トヨタ勢では相変わらずトゥルーエクス・Jr.が孤軍奮闘で上位を争い、ステージ2は3位。ハムリンとカイル・ブッシュは14位、15位でステージ2を終えました。
 
 ステージ3は、カイル・ブッシュがステージ前のコーション時にピットに入らず、4位で再スタート。しかし、その後出されたコーション時にピットでほかの車両と接触。車体にダメージを追い、修復のために後退。また、232周目にもカイル・ブッシュはスピンを喫しイン側のグラスエリアにコースオフ。周回遅れとなってしまいました。
 
 246周目には、今度はハムリンがスピンしイン側のグラスエリアにコースオフ。これによって出されたコーションで、カイル・ブッシュは“ラッキー・ドッグ(コーション発生時に周回遅れの最上位が1周取り戻せる救済措置)”を獲得し、首位と同一周回に復帰しましたが、ハムリンはレースを終えることとなってしまいました。
 
 レースは残り6周でコース上の異物によりイエローコーションが出され、最後の2周で再スタートが切られることに。しかし、ファイナルラップに入る直前にまたも5台が絡む多重クラッシュが発生し、コース清掃のために赤旗中断。再開後、レースは延長されて最後の2周“オーバータイム”での決戦という、最後まで大荒れの展開に。
 
 最多の96周にわたって首位を走行したトゥルーエクス・Jr.でしたが、最終的には3位でフィニッシュ。周回遅れから復帰後、猛烈な追い上げを見せたカイル・ブッシュが7位。ダニエル・スアレツが8位でチェッカーを受けました。

 次戦第28戦は9月22日(土)、米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・レースウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.

「全体的に見て、素晴らしい一日になりましたし、この週末、チームクルーは信じられないような仕事を成し遂げてくれました。デンバーの工場のスタッフにも感謝します。今日はロングランでは最高の仕上がりだったのですが、ショートランはそこまでではありませんでした。再スタート時に首位にいれば良かったのですが、誰かが前にいるとハンドリングが悪化し、我慢のレースを強いられました。しかし、今日の我々の“トヨタ カムリ”は最速の1台でした。本当にチームを誇りに思います」


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