レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.11.07 07:30
更新日: 2018.11.06 18:04

NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2018年第34戦テキサス レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2018年第34戦テキサス レースレポート

 一方、決勝前にエンジン交換を行ったトゥルーエクス・Jr.は後方へと下がってのスタートとなりましたが、序盤から目覚ましい追い上げを見せ、27周目には16位までポジションアップ。

 前夜降った雨によるタイヤ摩耗などのチェックのため、30周目にコンペティション・コーション(主催者により予定されて出されるコーション)が出されると、ここで10番手スタートから5位までポジションを上げていたカイル・ブッシュがピットロードスピード違反のペナルティ。トゥルーエクス・Jr.は2本タイヤ交換作戦として一気に5位へとポジションを上げました。

 ステージ1は好走を見せたエリック・ジョーンズが3位、トゥルーエクス・Jr.が5位、カイル・ブッシュもペナルティから追い上げ7位でポイントを獲得しました。

 ステージ2は序盤にイエローコーションが出たあとは71周にわたる長いグリーンフラッグランとなり、中盤にグリーンフラッグ下でのピット作業が行われましたが、カイル・ブッシュはピットアウト後に異常振動を訴え、再度ピットイン。周回遅れに。

 ステージ2はトゥルーエクス・Jr.が3位、エリック・ジョーンズが7位、トゥルーエクス・Jr.同様にエンジン交換で後方スタートを強いられたダニエル・スアレツが追い上げ9位となりました。

 ステージ3では224周目、13位走行中のスアレツが突然のタイヤパンクに見舞われクラッシュ。これにより出されたイエローコーション時にピットインしたトゥルーエクス・Jr.は、交換したホイールが緩んでおり、7位走行中の247周目にピットイン。この時、ピットロードで他のチームのエリアを規定以上通過してしまったとしてペナルティを科され、2周遅れとなってしまいました。

 残り50周を切ったあたりから、各車最後の給油のためにグリーンフラッグ下でのピット作業が始まりましたが、トゥルーエクス・Jr.はぎりぎりまでピットインを引っ張る作戦に。そして296周目、デイビッド・スターがクラッシュしたことでイエローコーションが出され、その時点で周回遅れ最上位につけていたトゥルーエクス・Jr.は“ラッキー・ドッグ”(コーション発生時に周回遅れの最上位車両が1周取り戻せる救済措置)を獲得。首位と同一周回に復帰しました。

 その後はトゥルーエクス・Jr.が猛烈な追い上げを見せ、終盤にはトップ10圏内に復帰。一方でカイル・ブッシュはピットタイミングが合わなかったことで周回遅れを脱せず、残り3周でスピン車両により出されたイエローコーションでようやく“ラッキー・ドッグ”を獲得し、首位と同一周回に復帰しました。

 レースは延長され、最後の2周“オーバータイム”で決されることに。この日レースを通してトップ10圏内での好走を続けたエリック・ジョーンズがトヨタ勢最上位の4位でチェッカー。トゥルーエクス・Jr.が9位。カイル・ブッシュは残り2周での追い上げならず、17位でチェッカーを受けました。

 今大会はランキング上位のケヴィン・ハーヴィック(フォード)が勝利したことで、プレーオフランキングではカイル・ブッシュとトゥルーエクス・Jr.は3位、4位へと後退しましたが、まだ2台ともに最終戦への進出圏内。但し、次戦フェニックスで早期クラッシュにより大きくポイントを取り逃したり、ランキング5位から8位のドライバーが勝利を挙げると脱落の可能性もあり、必勝態勢で次戦に臨むこととなります。

 次戦第35戦は11月11日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのISMレースウェイで行われます。

マーティン・トゥルーエクス・Jr.

「後方スタートから追い上げ、上位に浮上するもホイールの緩みでまた後退して追い上げを強いられるなど、タフな一日でした。とはいえ全体的に見れば悪くありません」

「幸運にも上位浮上を果たせて最初の2ステージではステージポイントも稼げましたし、その後トラブルに見舞われたときも、追い上げるだけの周回が残っていました。悪くない状態で次戦フェニックスに臨めると思っていますし、あとは全力で戦って結果がどうなるかです」


関連のニュース