「エアロマップはとても良くて、空力バランスは優れている。それは間違いないね」と、初テストの首尾を語った新王者マクローリン。
「空力は確かにマスタングの強みだけど、今季から導入される共通パーツのリニアスプリング、これが本当に曲者だ。エンジニアにどうフィードバックするか、どういうドライビングが最適かを見極めて、最後までなんとか慣れようとしたんだけどね」
「もしかしたら、僕たちは何かをあきらめなければならないかもしれない。このツインスプリングはコーナーリング中に、他パーツの機能を助ける働きをしているのかもしれないが、もしフロントにいいグリップとフィーリングを求めた場合、リヤの挙動は最低になってしまうんだ」
「ともあれ今はそのドライブを楽しんでいるし、誰もがこれを乗りこなさなければいけないんだから、そこまで心配してはいない。他の多くのドライバーからも不満が聞こえてきたけど、予選は最高に楽しいんじゃないかな。ファンはリヤを振り回してスモークを上げながらアタックするマスタングが見られるかもしれないね」
さらにホールデン勢ではウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッドのスコット・パイが6番手、ジェームス・コートニーが9番手に入り、2台ともにトップ10圏内で復活を期す好走を見せると、同じくエレバスのアントン・デ・パスカーレも7番手で2台そろってのシングルに。
しかし、チャンピオンチームであるトリプルエイト・レースエンジニアリング、レッドブル・レーシング・オーストラリアの2016年王者シェーン-ヴァン・ギズバーゲンは14番手、“セブン・タイムス・チャンピオン”のジェイミー・ウインカップは19番手止まりと、両名ともに「言い訳できない」と漏らす苦しい幕開けとなった。
その他の注目ドライバーとして、今季からプライベーター・ニッサンとしてシリーズを戦うことになったリック・ケリーが13番手でニッサン・アルティマ最上位。13年間所属したフォードを離れ、初のホールデンをドライブした2015年王者マーク・ウインターボトムはフロントのアンチロールバーに始まり、新型共通ECU、新スペックコントロールタイヤなどトラブル連発の1日となり、IRWIN Racingでの船出は最終的に67周を走破して16番手に終わっている。